微笑三太郎

微笑 三太郎（ほほえみ さんたろう）

微笑三太郎は、漫画『ドカベン』に登場する架空のキャラクターであり、様々なポジションをこなす多才な選手です。彼のアニメ版では、声優の安原義人が担当しています。

人物像

外野手（主に左翼手）や捕手として活躍し、右投げ右打ちのスタイルを持ちます。誕生日は6月15日で、設定によれば1976年生まれです。器用な選手であり、使い勝手が良く、里中がケガで欠場した際には投手に入った岩鬼の代わりに三塁手を務めることもありました。高校編の初登場時は岩鬼に少し劣る体格でしたが、時の経過とともに長身で標準体型へのデザイン変更が見られます。彼のキャッチフレーズは「にっこり笑って人を斬る」で、常に笑顔のような表情をしていますが、実際は温厚ではなく、時には厳しく指導する一面もあります。また、自身が関わる試合では、相手投手から「笑っていて勝負になるか」と言われることもありますが、彼は「これで普通だ、安心せい」と冷静に返すことができる選手です。

経歴

高校時代

微笑は1年夏の甲子園終了後に明訓高校に転校し、当初は捕手としてプレーする予定でした。転校の経緯には、土門剛介と山田太郎の混同があったものの、明訓高校では情が移り転校を断ることになります。彼は捕手から三塁、そして左翼手に落ち着き、鉄壁の守備を誇る選手となります。強気のリードである一方、キャッチングの技術も優れた選手です。高校時代の彼は「明訓五人衆」の一人として活躍し、逆転サヨナラ満塁ホームランも放つなど、印象的な成績を収めました。

プロ時代

高校3年の夏、甲子園終了後、プロ野球ドラフトで読売ジャイアンツから3位指名を受け入団します。1年目からレギュラーとして活躍し、打順は主に5番を任されていました。その後、オールスターやオープン戦で捕手としても起用され、実績を残しました。特に1999年から2001年にかけて連続して本塁打王を受賞し、記録を打ち立てました。スランプに陥ることもありましたが、独自のスタイルを模索しながら復活し、数々の名記録を残しました。

主な記録

• - 本塁打王：3回（1999年～2001年）
• - 最高出塁率：1回（1998年）
• - 日本シリーズMVP：1回（2000年）
• - オールスターMVP：2回（2000年、2003年）
• - 1試合4本塁打など数々の記録を保持。

プロ入り後、彼は巨人のエースとして活躍し、フィールド上での存在感を示しました。移籍も経験し、最後まで現役としてプレーし続けました。元気で明るく、バランスの取れた性格を持つ微笑三太郎は、『ドカベン』の中でも非常に魅力的なキャラクターです。

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