杉江大輔

杉江“アマゾン”大輔：柔道から総合格闘技、そしてブラジリアン柔術へ至る道のり

杉江“アマゾン”大輔選手は、日本の総合格闘技界、そしてブラジリアン柔術界において、その名を広く知られる存在です。愛知県半田市出身の彼は、中学時代から柔道に打ち込み、高校では柔道推薦で東邦高等学校に入学するなど、恵まれた環境で格闘技の基礎を培いました。

大学進学の道もあったものの、杉江選手は総合格闘技への強い情熱を胸に、ALIVEという道場に入会。そこでブラジリアン柔術と総合格闘技の世界に足を踏み入れます。2000年には全日本アマチュア修斗選手権ウェルター級で優勝という輝かしい実績を収め、翌年にはプロ修斗デビューを果たしました。

プロ転向後は、修斗を中心に活躍。川尻達也選手や雷暗暴選手といった強豪選手と対戦するなど、数々の激戦を経験しました。2005年にはPRIDE武士道にも参戦するも、惜しくも敗退。この経験を機に、総合格闘技から一旦離れ、ブラジリアン柔術に専念する時期を迎えます。

ブラジリアン柔術の世界では、世界柔術選手権（ムンジアル）に複数回出場。黒帯レーヴィ級で幾度も世界の強豪と対戦し、その経験を通して技術を磨いていきました。世界大会では優勝こそ逃したものの、2007年の全日本オープン選手権ではアダルト黒帯レーヴィ級とアブソルート級の両方を制覇するなど、日本を代表する選手としての地位を確立します。ヨーロッパ柔術選手権でも準優勝という結果を残しており、その実力は折り紙付きです。

4年以上に渡る総合格闘技からの離脱期間を経て、2009年に修斗に復帰。復帰戦では見事勝利を収め、再び総合格闘技のリングに帰ってきました。その後もアマチュア柔術大会で優勝するなど、精力的に活動を続け、現在もその高い実力と経験を活かし、後進の指導にも携わっています。

輝かしい戦績と獲得タイトル

杉江選手の格闘技人生は、数々のタイトル獲得と実績に彩られています。特にブラジリアン柔術においては、アジア柔術選手権で複数回優勝を果たすなど、その強さはアジアでもトップレベルであることを証明しています。

主な獲得タイトル:

全日本アマチュア修斗選手権 ウェルター級 優勝 (2000年)
アジア柔術選手権 黒帯レーヴィ級 優勝 (2006年、2008年)
Giグラップリング ライト級 優勝 (2006年)
ADCC JAPAN TRIAL 77kg未満級 優勝 (2007年)
全日本オープン選手権 アダルト黒帯レーヴィ級 優勝 (2007年)
全日本オープン選手権 アダルト黒帯アブソルート級 優勝 (2007年)

人物像とエピソード

リングネームの“アマゾン”は、仮面ライダーアマゾンから取られたもの。その由来からも、彼の格闘スタイルや強靭な精神力、そして常に挑戦を続ける姿勢が垣間見えます。

現在、彼はCARPE DIEM HOPEという柔術道場の主宰を務めており、指導者としても活躍しています。長年にわたる格闘技経験を活かし、後進の育成にも力を入れている様子がうかがえます。

杉江“アマゾン”大輔選手は、柔道、総合格闘技、ブラジリアン柔術と、複数の格闘技分野で高いレベルの技術と実績を残した稀有な存在です。彼の格闘技人生は、挑戦と努力の物語であり、これからも多くの格闘技ファンを魅了し続けることでしょう。

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