杉田エース

杉田エース株式会社



杉田エース株式会社は、東京都墨田区に本社を置く、建築金物および建築資材を専門とする老舗商社です。1934年の創業以来、長年にわたり業界を牽引しており、自社ブランド「ACE」を中心に、多岐にわたる商品を扱っています。

事業概要


同社は、建築金物・資材の卸売を主な事業としていますが、近年では一般消費者向けの直営店の運営や、長期保存食「IZAMESHI（イザメシ）」シリーズの展開など、事業領域を拡大しています。自社で開発した商品は外部に生産委託する形態をとっており、多岐にわたる商品ラインナップを誇ります。

  • - 取扱商品: 建築金物、建築資材を中心に、自社ブランド「ACE」の13,000アイテムを含め、50,000アイテム以上を扱っています。
  • - 開発・生産: 商品の開発は自社で行い、生産は外部の協力会社に委託しています。
  • - 直営店: ライフスタイルショップ「upstairs outdoor living」や、長期保存食「IZAMESHI」をベースにしたレストラン「IZAMESHI Dish」などを運営しています。

創業と発展


1934年、杉田三郎氏が建築金物卸商から独立し、杉田商店を創業したのが始まりです。戦時中に一度廃業したものの、終戦後に事業を再開し、株式会社杉田金属を設立。弟の正吉氏と共に、東北・北海道への販路拡大に尽力しました。1961年には、墨田区に新社屋を建設し、全国展開を加速させました。

1970年代には、業界最大規模の流通センターを千葉県に設置し、全商品を掲載したカタログを制作しました。このカタログは設計事務所や建設会社に配布され、同社の金物総合商社としての地位を確立する上で大きな役割を果たしました。1984年には、創業50周年を機に、現在の杉田エース株式会社に商号を変更しました。

2000年代以降の事業展開


2000年には株式を店頭登録（現東京証券取引所スタンダード）し、2012年以降はM&Aを積極的に展開。複数の企業を子会社化し、吸収合併を通じて事業規模を拡大しました。2014年には創業80周年を迎え、コーポレートブランドロゴを一新するとともに、単元株式数を変更しました。また、2022年にはフヨー株式会社を子会社化、株式会社モリギンを吸収合併しています。

IZAMESHI（イザメシ）の開発


2014年、杉田エースは新規事業として長期保存食「IZAMESHI」シリーズを開発・販売開始しました。これは、2011年の東日本大震災で被災地の状況を目の当たりにしたことがきっかけでした。当時、美味しく食べられる長期保存食が不足していた状況を受け、「食べない備蓄食から、おいしく食べられる長期保存食」をコンセプトに開発がスタートしました。食品に関する知識がなかった開発チームは、協力会社を探すところから始め、試行錯誤を重ねて23種類の商品の開発に成功しました。

「IZAMESHI」は、食材本来の味を楽しめるだけでなく、3年から5年の長期保存が可能で、日常的にも食べられるように、味、商品ラインナップ、デザイン性を追求しています。消費した分だけ買い足して一定量を保つ「ローリングストック」という考え方を提案し、人気を博しています。

店舗展開


近年では、卸売りに加え、一般消費者向けの店舗展開にも力を入れています。2021年には、銀座に「GINZA innit」をオープンし、1階には「IZAMESHI Dish」、2階には「upstairs outdoor living」を構えています。

  • - IZAMESHI Dish: 長期保存食「IZAMESHI」を使った食事を提供するレストランです。
  • - upstairs outdoor living: アウトドアファニチャー「PATIO PETITE」や、国内外からセレクトしたインテリア、ガーデン、アウトドア用品などを扱うライフスタイルショップです。

沿革


以下に杉田エース株式会社の主な沿革をまとめます。


所在地


本社
東京都墨田区緑2-14-15

その他、営業所や物流センターなどの拠点については、公式サイトを参照してください。

杉田エース株式会社は、創業から長年にわたり建築業界を支え、近年では新たな事業展開を通じて、更なる成長を目指しています。

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