杉田協士

杉田協士

杉田協士（すぎた きょうし、1977年 - ）は、日本の映画監督、小説家です。東京都出身。

経歴

立教大学在学中から映像制作に携わり、振付家の伊藤都女らとダンスグループを結成し、映像作品の製作・撮影を行っていました。大学卒業後、映画美学校初等科に入学し、卒業制作として『月のある場所』で監督・脚本を務めました。映画美学校修了後は、助監督として黒沢清監督の『ココロ、オドル。』(2004)や青山真治監督の『サッド ヴァケイション』(2007)など、数々の作品に参加。また、塩田明彦監督作品のメイキング制作やNHK番組のディレクターなども務めました。

2011年、初の長編監督作品『ひとつの歌』が第24回東京国際映画祭日本映画・ある視点部門に出品され、2012年に劇場デビューを果たします。続く長編第2作『ひかりの歌』は、2017年の東京国際映画祭、2018年の全州国際映画祭に出品され、2019年に劇場公開。各主要紙や映画誌「キネマ旬報」で高い評価を得るなど、口コミで評判が広まり、全国各地で劇場公開されました。

映画監督としての活動と並行して、文芸誌『すばる』に短編小説「河の恋人」「ひとつの歌」を発表。また、歌人の枡野浩一による第４歌集『歌 ロングロングショートソングロング』（雷鳥社）に写真家として参加するなど、幅広い分野で活動しています。

2021年には、歌人の東直子の短歌を原作とした長編第3作『春原さんのうた』がマルセイユ国際映画祭（FID）でグランプリ、俳優賞、観客賞の三冠を獲得。さらにマンハイム・ハイデルベルク国際映画祭で特別賞を受賞し、同年秋にはニューヨーク映画祭にて世界の新進監督シリーズの１本に選出されるなど、国際的に高い評価を得ました。

2023年には、長編第4作となる『彼方のうた』を製作。ヴェネツィア国際映画祭など、数々の国際映画祭に正式出品されています。

監督作品

長編映画

ひとつの歌（2011年）
ひかりの歌（2019年）
春原さんのうた（2021年）
彼方のうた（2024年）

短編映画

月のある場所（2002年）
時は廻りて（2002年）
ふたりのカナリア（2005年）
河の恋人（2006年）
5つの出会い（2009年）
カモメ（2009年）
くじけないで手紙を書いた（2011年）
洪水（2012年）

外部リンク

杉田協士 - allcinema
杉田協士 - KINENOTE
* Kyoshi Sugita - IMDb（英語）

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