李丙琪

李丙琪（イ・ビョンギ）

李丙琪（イ・ビョンギ、朝鮮語: 이병기、1947年6月12日 - ）は、韓国の外交官、政治家です。彼は、駐日韓国大使（第20代）、大韓民国国家情報院院長、そして大統領秘書室長といった要職を歴任しました。

経歴

李丙琪は、景福高等学校を卒業後、1971年2月にソウル大学校外交学科を卒業しました。1974年5月には外務高等考試に合格し、同年11月に外交部に入部しました。外交官として、在ジュネーブ代表部やケニア大使館に勤務し、その後、盧泰愚政権下で大統領儀典首席秘書官を務め、金泳三政権下では国家安全企画部第2次長を務めました。1999年には、日本の慶應義塾大学で客員教授を務め、汝矣島研究所の顧問も務めました。

朴槿恵政権時代の2013年6月には、駐日韓国大使（第20代）に任命されました。2014年7月からは、大韓民国国家情報院院長に就任しました。2015年3月には、朴槿恵大統領の下で大統領秘書室長に就任しました。大統領秘書室長のポストは、首相と同等の重要性を持つとされています。2016年5月に大統領秘書室長を退任しました。

2017年1月、崔順実被告の国政介入事件に関連して、家宅捜索を受けました。朴槿恵政権時の国家情報院長として、情報収集のための活動費を大統領府幹部らに渡した容疑で、11月14日に緊急逮捕され、身柄を拘束されました。11月17日には正式に逮捕されました。2018年6月15日、ソウル中央地裁にて特定犯罪加重処罰法（国庫損失）違反などの罪で、懲役3年6カ月の実刑判決を受けました。

日本の第99代内閣総理大臣である菅義偉とは親交が深く、2015年には慰安婦問題日韓合意の締結に、当時内閣官房長官だった菅とともに調整に尽力しました。しかし、その後の文在寅政権によって合意が一方的に覆され、李自身も逮捕されたことに対し、菅は激怒したと伝えられています。収監された李に対し、菅は手紙を書くなどして慰めているとされています。

親族

鄭義溶元外交部長官とは従兄弟同士です（2人の母親は姉妹）。

栄典

* 2014年10月31日　旭日大綬章

もう一度検索