李徳生

李 徳生: 軍人・政治家としての軌跡

李 徳生（り とくせい、1916年4月 - 2011年5月8日）は、中華人民共和国における重要な軍人および政治家です。彼は中国人民解放軍の総政治部主任や軍区司令官、さらに中国共産党の副主席といった要職を歴任しています。その最終階級は上将であり、そのキャリアは約80年にわたりました。

初期の人生と軍歴の始まり

李徳生は1916年、河南省光山に生まれました。1930年に彼は紅軍に参加し、1932年には中国共産党に入党しました。この頃から彼は軍事的キャリアを積んでいき、通信小隊長、副隊長、隊長、師団長を経て、ついには野戦軍の指揮を執りました。1955年には少将に昇進し、その実績を評価されます。

軍事教育とさらなる昇進

1957年、李は南京高等軍事学院に入学し、教育を受けました。1968年には南京軍区の副司令員に任命され、同時に安徽省委員会の第一書記も兼務しました。この時期、彼は党内での地位を固め、1969年には中国共産党第9期中央委員会の政治局候補委員に選出されました。

1970年には、彼は総政治部主任に任命され、その職を1973年まで務めました。さらに、1971年からは北京軍区の司令員も兼任し、1973年には瀋陽軍区の司令官に転任しました。これらの役職を通じて、李は中国人民解放軍において徐々に影響力を強めていったのです。

党内での役割と辞任

1973年8月30日、李は中央政治局の委員、常務委員会の委員、中央委員会副主席に選任されます。しかし、1975年1月には毛沢東に副主席の辞任を申し出ることになり、その後、党中央の主要職から離脱することとなります。1982年には再び中央政治局委員に選出されましたが、1983年の四人組の排除により、1985年には中央軍事委員会の委員から解任されます。

晩年と著書

1985年には次期党大会において中央委員から不再任を要請し、同年に北京にて人民解放軍国防大学が設立されると、政治委員としてその運営に関与しました。1988年には中将を飛び越えて上将に特進し、意義深いキャリアを経て、1990年に離職休養に入ります。

李徳生は2011年5月8日に北京で死去し、享年96歳でした。彼の遺体は八宝山革命公墓で火葬され、晩年に至るまでの彼の貢献は多くの人々に記憶されています。著書には『李徳生回憶録』があり、彼の豊かな経験と見解を後世に伝えています。

まとめ

李徳生は中華人民共和国における軍人と政治家として、多岐にわたる業績を残しました。彼の人生は、戦争と政治の激変期を経て築かれたものであり、その存在は中国軍事史の中で重要な意義を持ち続けています。

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