李承爀

李 承爀（り すんひょ）氏は、1999年1月27日に兵庫県神戸市で誕生した日本のラグビーユニオン選手です。グラウンド上では主にフッカー（HO）のポジションを担い、その体格は身長179センチメートル、体重110キログラムを誇ります。現在はジャパンラグビーリーグワンに加盟する三菱重工相模原ダイナボアーズの一員として活動しています。

李選手の家族はラグビーとの縁が深く、父親はかつて神戸朝鮮高級学校および朝鮮大学校のラグビー部でプレーした経験を持ちます。兄も法政大学ラグビー部出身であり、さらに2歳年下の弟である承信氏もまたラグビー選手として現役で活躍しており、現在はコベルコ神戸スティーラーズに所属しています。このような環境で育った李選手は、幼少期から自然とラグビーに親しんできたことがうかがえます。

キャリアの初期段階として、大阪朝鮮高校に進学。在学中の2017年にはチームの主将を務め、リーダーシップを発揮しました。高校卒業後は、ラグビー強豪校として知られる帝京大学に進学し、選手としての更なる研鑽を積みました。

大学での学びを終え、2021年にHonda Heat（現在の三重ホンダヒート）へ入団し、プロキャリアをスタートさせました。ジャパンラグビーリーグワンの舞台では、2022年1月16日に行われた第1節、日本製鉄釜石シーウェイブスとの試合で公式戦デビューを果たしています。この試合ではリザーブメンバーとして出場し、プロ選手としての第一歩を踏み出しました。

その後、2024年6月には三菱重工相模原ダイナボアーズへの移籍が発表されました。新たなチームで活動を続ける中、同年11月6日には日本代表のヨーロッパ遠征メンバーとして追加で招集されるという大きなチャンスを得ました。そして、同ツアー中の11月24日に行われたリポビタンDツアー2024、イングランド代表との一戦に途中出場。これが自身にとって記念すべき日本代表初キャップ獲得の瞬間となりました。

2024年11月24日現在で日本代表キャップ数は「1」ですが、今後も代表での活躍が期待される選手の一人です。家族の影響を受けラグビーの道に進み、学生時代から着実にステップアップしてきた李承爀選手は、リーグワンでのさらなる活躍と共に、再び桜のジャージーに袖を通すことを目指して日々トレーニングに励んでいます。彼のこれからのキャリアに注目が集まります。

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