李昇烈

李昇烈（イ・スンニョル）

李昇烈は1989年3月6日、韓国の富川市に生まれた元プロサッカー選手で、主にフォワードとして活躍しました。彼のキャリアは韓国プロサッカーリーグの中で多くの栄光と苦難を経験し、その道はスタートラインであるFCソウルから始まりました。

経歴

李昇烈は新葛高等学校を卒業後、2008年のドフトでFCソウルに2位で指名され入団。その年からサイドアタッカーとして定位置を確保し、リーグ戦31試合で5ゴール1アシストを記録しました。彼のプレーは評価され、Kリーグ新人選手賞を受賞、クラブをリーグ準優勝へと導きました。また大学にも進学し、選手と学生の両立を果たしました。

2010年にはキャリアの最高成績を挙げ、リーグ戦で7得点を記録し、FCソウルのリーグとリーグカップの二冠に貢献しました。しかし、2011年に入ると、監督との関係や他の選手の活躍も影響し、出場機会が減少。この年は苦しいものとなりました。

2012年、彼はJリーグのガンバ大阪へと完全移籍。移籍金は約1億5000万円と報じられましたが、移籍後は期待に応えられず、リーグ戦8試合で無得点に終わり、7月には蔚山現代FCへの期限付き移籍が発表されました。蔚山ではリーグ戦14試合に出場し、AFCチャンピオンズリーグ優勝の栄冠を手にしました。

その後、2013年には城南一和天馬に完全移籍し、2014年から2015年には全北現代モータースに在籍。しかし、出場機会は限られ、契約破棄後に水原FCに加入しました。彼のキャリアは浮き沈みがありましたが、2016年の水原FCを最後に公示されました。

韓国代表

李昇烈は韓国サッカー界の中でも特に目立つ選手の一人でした。ユース世代から代表に選出され、2009年のFIFA U-20ワールドカップではベスト8に進出。A代表には2010年1月、ザンビア代表との試合でデビューし、同年の東アジアサッカー選手権では初ゴールを記録しました。その活躍により南アフリカワールドカップのメンバーにも選ばれ、本大会で初出場を果たす運命を体験しました。

人物

李昇烈は89年生まれの奇誠庸や具滋哲と同世代であり、サイドからの攻撃に秀でた選手でした。しかし、2011年以降は調子を崩し、韓国代表から遠ざかってしまいました。彼のストーリーは、サッカーの成功と挫折が交錯するものであり、多くのファンに希望と勇気を与えました。

李昇烈はプロスポーツ界の中で多くの人々に夢を与えたサッカー選手であり、その足跡は韓国サッカーの歴史に名を刻んでいます。

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