李晋暎

李 晋暎（イ・ジンヨン）：元プロ野球選手から指導者へ

李 晋暎（1970年生、全羅北道群山市出身）は、韓国のプロ野球界で名を馳せた選手であり、現在は指導者として活躍しています。彼は左打ちの外野手及び一塁手として知られ、特に2008年の北京オリンピックでは韓国代表チームの一員として金メダルを獲得しました。

経歴

アマチュア時代

李は群山商業高校に在学中、主に投手として活躍していましたが、この頃はその速球が際立って評価されていました。高校卒業後、プロの道を選ぶことになります。

プロ入りとサンバンウル時代

1999年、李はサンバンウル・レイダースに入団しました。実はこのチームは経済的苦境にあったため、他の選手がドラフトで指名されなかった中で彼だけが選ばれ、1億ウォンという高額な契約金で入団しました。ここから彼のプロキャリアが始まります。この年、李は完全に外野手へ転向しましたが、その期待に応えるような瞬時の適応力を見せました。

SK時代

2000年にサンバンウルが解散すると、李は新球団SKワイバーンズに移籍。2002年から2004年にかけて、彼はチームの主力選手として注目を浴び、3年連続で打率3割を達成しました。特に2006年の第1回WBCでは韓国代表として出場し、重要な場面での好プレイで称賛を浴びました。日本戦ではダイビングキャッチや好返球を見せ、「国民的右翼手」と呼ばれるようになりました。

LG時代

2008年、李は韓国代表として北京オリンピックに出場し、プレーオフでの同点打を放つなど、重要な役割を果たしました。その後、フリーエージェントとしてLGツインズに移籍し、主力外野手として数年間活躍し続けました。2009年の第2回WBCでは、全9試合で出場し決定的な場面での活躍が光りました。

KT時代

2015年にKTウィズに移籍した李は、2017年に通算2000安打を達成し、現役最終年まで活躍を続けました。2018年、彼は現役選手としての経歴を閉じました。この年、彼が所属したサンバンウル・レイダースに縁のある選手が全て現役引退したことが特筆されます。

引退後の活動

引退後は、2019年から日本の東北楽天ゴールデンイーグルスでコーチ研修を受け、その後2020年に独立リーグ・SKワイバーンズにコーチとして復帰しました。2021年からはSSGランダースとして活動し、2024年からサムソン・ライオンズのコーチを務めることになりました。

プレースタイルと評価

李は打率3割以上を記録した韓国屈指の巧打者であり、三振が少なく、パンチ力と勝負強さを持ち合わせていました。また、元投手であったことから強肩を持つ選手としても知られ、守備面でも卓越した能力を発揮しました。

結論

李 晋暎は、韓国野球史に名を刻む選手であり、現役を退いた今も指導者として多くの選手に影響を与えています。彼のプレースタイルや選手としての姿勢は、多くのファンに愛され、尊敬されてきました。

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