李洪九

李洪九（イ・ホング）

李洪九（イ・ホング、1934年5月9日 - ）は、大韓民国の学者、政治家です。本貫は全州李氏で、京畿道高陽郡（現在のソウル市恩平区）の出身です。

学歴と初期のキャリア

李洪九は、京畿高等学校を卒業後、ソウル大学校法科大学に進学しました。その後、アメリカに留学し、エモリー大学で政治学を専攻。さらにイェール大学で政治学の博士号を取得しました。学術的なバックグラウンドを基盤に、その後の政治キャリアを築いていくことになります。

大学教授から政治の世界へ

エモリー大学の教授を務めた後、1968年に帰国し、ソウル大学校政治学科の教授に就任しました。教鞭を執る傍ら、政治の世界にも関わるようになり、1988年から1990年まで国土統一院長官を務めました。

外交官としての活躍

1991年から1993年までは駐英大使としてイギリスに派遣され、外交官としての経験を積みました。その後、1994年には再び国土統一院長官に就任し、副総理も兼任。1994年から1995年まで国務総理を務めるなど、要職を歴任しました。

国会議員としての活動と政界での動向

1996年には、当時与党であった新韓国党から全国比例区で第15代国会議員に当選。新韓国党代表となり、一時は金泳三大統領の後継候補にも名前が挙がりました。しかし、1996年12月の労働法改正案の強行採決が国民の反発を招き、新韓国党代表を辞任することになりました。その後、1998年から2000年まで、金大中政権下で駐米大使を務めました。

日韓関係への関与

2019年10月10日には、徴用工訴訟問題や日韓貿易紛争によって日韓関係が悪化する中、他の政界、宗教界、学会関係者らと共に、安倍晋三首相に対話を促す声明を発表しました。この声明では、輸出規制の廃止や憲法の維持などが求められました。李洪九のこの行動は、日韓関係の改善を願う彼の強い意志を示すものとして注目されました。

まとめ

李洪九は、学者、政治家、外交官として多岐にわたる分野で活躍した人物です。彼の経歴は、韓国現代史における重要な出来事と深く関わっており、その動向は常に注目を集めています。特に、日韓関係が悪化する局面では、両国間の対話を促すなど、その発言や行動は多くの人々に影響を与えています。



参考資料:
* 이홍구 - 大韓民国憲政会（朝鮮語）

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