李錦寿

李 錦寿

（り くんす）

概要

2002年9月5日、この世に生を受けた李錦寿選手は、日本のラグビーユニオン界で注目される若手の一人です。主にスクラムハーフのポジションを担い、大学ラグビーにおいて目覚ましい成績を収めた後、2025年からプロフェッショナル選手として活動を開始。現在はジャパンラグビーリーグワンに所属する埼玉パナソニックワイルドナイツの一員としてプレーしています。

経歴

李選手がラグビーと出会ったのは、幼い頃、わずか4歳の時でした。地元の尼崎ラグビースクールでラグビーの基礎を学び始め、競技人生の第一歩を踏み出します。

中学は東大阪朝鮮中級学校へ進み、その後、大阪朝鮮高級学校に入学。高校時代はチームの中心選手として活躍し、特にラグビーの聖地として知られる全国高等学校ラグビーフットボール大会、通称「花園」には1年次から主要メンバーとして参加しました。最終学年となる3年次には、チームの副将という重要な役割を担い、リーダーシップを発揮しました。

高校卒業後は、大学ラグビー界の名門である帝京大学へと進学します。ここでも李選手はすぐに頭角を現し、入学初年度からスクラムハーフの定位置である背番号9番を任されました。1年次には関東大学対抗戦Aグループで6試合、そして全国大学ラグビーフットボール選手権大会で3試合に出場し、チームの優勝に大きく貢献。その高い実力と将来性が評価され、関東大学オールスターには2年連続でメンバー入りを果たしました。

大学2年次、3年次においても、李選手は帝京大学の主要な戦力であり続け、関東対抗戦と大学選手権の全ての試合にフル出場。チームの中心として揺るぎない地位を確立しました。

大学生活最後の年、4年次を迎えた2025年1月13日、李選手はキャリアの中でも特筆すべき瞬間を経験します。この日行われた全国大学ラグビーフットボール選手権大会の決勝戦にスクラムハーフとして先発出場。帝京大学はこの試合に勝利し、史上初の大会4連覇という歴史的な快挙を達成しました。李選手は、この偉業達成の重要なピースとして、決勝のピッチで躍動しました。

大学での輝かしい実績を携え、李選手はプロの道へと進みます。2025年1月14日、ジャパンラグビーリーグワンに所属する埼玉パナソニックワイルドナイツへのアーリーエントリーが正式に発表され、プロ選手としてのキャリアをスタートさせることになりました。そして、同年3月には帝京大学を無事に卒業しました。

現在の所属

埼玉パナソニックワイルドナイツ（ジャパンラグビーリーグワン）

ポジション

スクラムハーフ（SH、背番号9番）

関連リンク

埼玉パナソニックワイルドナイツ 公式サイト 選手・スタッフ情報
RUGBY DATABASE 李錦寿 選手ページ

帝京大学での4連覇に貢献するなど、学生時代から高いレベルで活躍してきた李錦寿選手。ジャパンラグビーリーグワンという新たな舞台での、さらなる成長と活躍に多くのファンが期待を寄せています。

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