李鐏

李 鐏（イ・ジュン）について

李 鐏（イ・ジュン、朝鮮語: 이준、1922年10月22日 - 2003年10月4日）は、大韓民国（韓国）の軍人であり、後に実業家として成功を収めた人物です。彼は、財閥「三豊グループ」の創業者であり、その初代会長を務めました。本貫は全義李氏です。

軍人から実業家へ

李 鐏は、軍人としてのキャリアを経て、実業の世界に足を踏み入れました。彼は、韓国の中央情報部にも勤務していた経歴を持ちます。1963年には三豊建設を設立し、建設業界での足掛かりを築きました。さらに、1989年からは三豊百貨店の運営を開始し、流通業界にも進出しました。最盛期には、三豊グループは韓国の財閥ランキングで30位以内に入るほどの規模に成長しました。

三豊百貨店崩壊事故とその後

しかし、1995年に発生した三豊百貨店崩壊事故は、彼のキャリアに大きな影を落としました。この事故は、多数の犠牲者を出す大惨事となり、李 鐏の経営責任が厳しく問われることとなりました。警察の調査過程における彼の発言は、世論の強い反発を招き、大きな論争となりました。その結果、1996年には業務上過失致死傷罪で懲役7年6ヶ月の実刑判決を受けました。彼は刑期満了後、2003年10月4日に持病の悪化により82歳でこの世を去りました。

李 鐏の生涯

李 鐏は、軍人から実業家へと転身し、一代で財閥を築き上げた人物でした。しかし、その成功の陰には、三豊百貨店崩壊事故という悲劇がありました。彼の生涯は、韓国の経済成長の歴史と、その陰で起きた構造的な問題の両面を象徴するものとして、今もなお語り継がれています。

もう一度検索