杏林大学医学部付属杉並病院:歴史と医療への貢献
杏林大学医学部付属杉並病院は、
東京都杉並区和田に位置する、歴史と実績を誇る
医療機関です。その起源は
1952年8月、中野区弥生町に開院した「交成病院」に遡ります。わずか23床でスタートした小さな病院は、
1960年6月には「
立正佼成会附属佼成病院」と改称され、翌年には病床数を338床に拡大。
結核病床も設置し、地域医療の中核を担う存在へと成長していきました。
しかし、病院の歴史は順風満帆ではありませんでした。
1999年には、小児科医師の過労死という痛ましい事件が発生。過酷な労働環境が問題となり、社会的な注目を集めました。病院と遺族との間では、
2010年に和解が成立しています。
この事件を契機に、病院はさらなる発展に向けて大きな転換期を迎えます。老朽化した施設の耐震性や機能性の問題、そして将来を見据えた病院運営のあり方を真剣に検討した結果、移転という決断に至りました。
杉並区和田二丁目、旧・
日立製作所和田寮跡地を取得し、
2014年9月20日、新病院への移転が完了しました。建設は
竹中工務店が担当し、病床数は340床を維持。最新の医療設備を導入した近代的な病院として生まれ変わりました。
そして
2024年4月1日、
杏林大学医学部付属杉並病院として新たな歴史を刻み始めました。学校法人杏林学園への事業譲渡を経て、
杏林大学医学部の教育・研究活動とも連携を強化。更なる医療の質の向上を目指しています。
幅広い診療科と充実した医療体制
杏林大学医学部付属杉並病院は、内科、外科、小児科といった主要診療科に加え、消化器内科、糖尿病内科、腎臓・リウマチ膠原病内科、呼吸器内科、神経内科、循環器内科、脳神経外科、産婦人科、整形外科、形成外科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、泌尿器科、メンタルヘルス科、
リハビリテーション科、放射線科、緩和ケア科、
病理診断科、麻酔科、そして救急部と、幅広い診療科を網羅しています。専門性の高い医師や医療スタッフが、患者一人ひとりに最適な医療を提供しています。
地域医療を支える災害拠点病院
杏林大学医学部付属杉並病院は、災害拠点病院としての役割も担っています。地震などの大規模災害発生時には、地域住民の命を守るための重要な拠点として機能します。高度な医療設備と経験豊富な医療スタッフによって、迅速かつ適切な対応が期待できます。
さらに、
保険[[医療機関]]、救急告示
医療機関、労災保険指定
医療機関など、数多くの指定を受けており、地域住民にとってなくてはならない
医療機関として信頼を寄せられています。
アクセス
東京メトロ丸ノ内線方南町駅から徒歩11分、または京王バス、都営バスなど複数の路線バスが利用可能です。公共交通機関でのアクセスも良好です。
まとめ
杏林大学医学部付属杉並病院は、長年に渡る歴史と経験、そして最新の医療設備を備えた、地域社会に貢献する総合病院です。高度な医療技術と温かい医療を提供し、患者中心の医療を目指して日々努力を続けています。これからも地域住民の健康を守るために、重要な役割を担い続けることでしょう。