村上恭和

村上恭和の卓球人生

村上恭和（むらかみ やすかず）は、1957年12月9日生まれ、広島県御調郡向東町（現在の尾道市）の出身です。元卓球選手であり、現在は卓球指導者として名を馳せています。彼は現在、Tリーグの日本生命レッドエルフで監督を務めており、以前には卓球女子日本代表の監督としても知られています。

経歴

村上は、尾道市立向東中学校を卒業後、近畿大学附属福山高等学校に進学しました。同大学の商経学部商学科を1980年に卒業し、卒業後は和歌山相互銀行（現在の紀陽銀行）に勤務しました。彼は選手時代に卓球の大会にも参加し、1983年には世界卓球選手権の混合ダブルスに出場しました。

30歳で選手としては引退した村上は、1990年から日本生命女子卓球部の監督に就任し、選手育成に力を入れていきます。村上は卓球のルールに関しても影響を及ぼしており、現在の11点制のルールを提唱したことが評価されています。この提案は国際ルールとして採用され、卓球界に大きな影響を与えました。

2005年からは女子日本代表のヘッドコーチとしても活動を開始し、2008年の北京オリンピックでは監督を務めた結果、2012年のロンドンオリンピックで女子団体が銀メダルを獲得するという快挙を成し遂げました。これは男女を通じて日本卓球史上初のオリンピックメダルという偉業でした。さらに2014年には東京で開催された第52回世界卓球選手権団体戦で31年ぶりの銀メダルを獲得し、続く2016年の第53回世界卓球選手権団体戦でも銀メダルを勝ち取ります。

また、彼は2016年のリオデジャネイロオリンピックでも女子団体のメダルを獲得し、前回のロンドン大会に続く連続のメダル獲得を達成しました。このオリンピック後、明確なポジティブな成果を持って勇退を表明しました。

メディア出演と著書

村上はテレビ番組にも出演し、2012年12月31日には「みらいのつくりかたSP ロンドンから未来へ アスリートの新たな挑戦」に出演しました。また、2013年4月21日にはNHK BS1の「為末大が読み解く!勝利へのセオリー 静かなる知将 村上恭和」にも登場しました。

著書としては、2012年11月に出版された『勝利はすべて、ミッションから始まる。』があります。この書籍では、彼自身の経験や卓球における指導哲学について述べられています。

村上恭和は、その卓球界における貢献と功績から、多くの人々に尊敬され続けています。未来の選手たちにとっても、彼の経験や知識は大きな指針となることでしょう。

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