杭州オリンピック・スポーツ・エキスポセンター

杭州オリンピック・スポーツ・エキスポセンター

杭州オリンピック・スポーツ・エキスポセンター（簡体字：杭州奥体博览城、英語: Hangzhou Olympic Sports Expo Center）は、中華人民共和国の浙江省杭州市に位置するスポーツ・コンプレックスです。この施設はスポーツイベントのみならず、博覧会や国際文化イベント、見本市、レジャーに利用できる総合的な施設群を備えています。

概要

このセンターは2006年に建設計画が策定され、2007年に計画が承認。当初は2009年に建設が開始されました。その後、一部のスポーツ施設が市民に対して無料で開放される予定となっており、2023年には2022年アジア競技大会の主要会場として機能しました。

主要施設

メインスタジアム

総建設面積は約22.9万平方メートル（地下部分は6.1万平方メートル）。このスタジアムは陸上競技やサッカーなどの国際大会を開催できる設備を備えています。観客席は8万人収容可能で、三層に分かれ、北側は銭塘江の景観を楽しむことができるように設計されています。外観は絹の質感とダイナミックな川の流れを表現するデザインで、28枚の大きな花びらと27枚の小さな花びらで構成されています。メインフロアには、スポーツ競技用スペースのほか、杭州無形文化遺産保護センター、文化活動センター、及び印様博物館の新館があります。2階には環状プラットフォームがあり、テニスセンターとつながっています。

テニスセンター

テニスセンターは建設面積40,930平方メートル、収容人数は15,600人で、センターコートには10,000席、サブセンターコートに各2,000席が設けられています。この施設は国際的な大会基準に合わせて設計され、8面の予選会場と10面の練習用コート、2面の屋内コートも完備されています。

杭州国際博覧中心

杭州国際博覧中心は、総建設面積84万平方メートル、地下部分は30.8万平方メートルで、7,500の国際標準ブースと28の会議室を含んでいます。このセンターはコンベンション施設、ルーフガーデン、地下ショッピングエリア、駐車場などから成る大規模な設備です。2013年12月に竣工し、主要な国際会議でも使用されています。

体育館・水泳場

合計建設面積は39.7万平方メートルです。体育館は18,000席（うち2,000席はアクティブシート）を有し、バスケットボールやバドミントン、バレーボールなど様々なインドアスポーツが開催できます。一方、水泳場には50mプールや飛込用プールが整備されており、トレーニング用としても利用されます。その外観はユニークなデザインで評判です。

総合トレーニングセンター

総合トレーニングセンターの建設面積は18万平方メートルです。この施設は様々なトレーニング活動にも対応しています。

ツインタワー「杭州世紀中心」

この施設には超高層ツインタワー「杭州世紀中心」があり、地域のランドマークとなっています。

交通アクセス

このセンターへの交通は、杭州地下鉄の奥体中心駅（6号線、7号線）や博覧中心駅（6号線）を利用することができます。また、銭江二橋、銭江三橋、慶春路過江トンネル、青年路トンネルなどの道路網も整備されています。これにより、アクセスの利便性が高まっています。

関連項目

他のスポーツ施設や文化施設と共に、杭州オリンピック・スポーツ・エキスポセンターは杭州市における重要な文化・スポーツの拠点となっています。

もう一度検索