東てる美

東てる美 - 女優と実業家

基礎情報

東てる美（あずま てるみ、本名：山辺素美）は1956年8月12日生まれ、日本の女優であり実業家としても知られています。東京都板橋区出身で、実践女子学園中学校と実践女子学園高等学校を卒業しました。身長は160cmで血液型はAB型です。現在はフリーとして活動しています。

芸能界の黒い過去

彼女の芸能界でのキャリアは、1974年夏に谷ナオミの劇団からの急遽の出演依頼で始まりました。当時は女優を志望しておらず、単なる夏のアルバイト感覚での参加でした。この経験を通じて、芸名を「東てる美」と決定し、名古屋公演へ向かう途中で新たな道が開かれました。初めはSM映画からスタートした観を否めませんが、次第にアイドル的な立場に移行し、1976年の『禁断 制服の悶え』で名実ともにトップ女優となりました。

彼女は後に日活を退社し、『生贄の女たち』や『天使の欲望』に出演し、若干21歳で監督デビューも果たしました。彼女は舞台やテレビドラマにも挑戦しながら、観客への感謝の意を表しつつ、テレビでのヌードシーンは拒否しました。

社会的誤解とその葛藤

その後、テレビドラマに出演し、時折ポルノ女優として紹介されることに強い反発を覚えました。「私は女優であってポルノ女優ではありません」と抗議するも、メディアとの確執が続きました。1980年代以降には橋田寿賀子の作品にも多く出演し、特に『心』では長谷川伸子役が話題となりました。

家庭と実業界への進出

ポルノ映画引退後、元マネージャーと結婚し一児をもうけましたが、その後離婚。シングルマザーとして女優業を続ける一方で、世田谷区で古本店を経営し成功を収めました。店舗は一時40店舗にも及ぶ規模にまで成長し、現在も営業を続けています。加えて、高級いちごの生産にも取り組むなど、実業家としても多方面にわたり活躍しています。

健康問題と闘病生活

2018年5月、テレビ番組の企画で人間ドックを受けた際、肺に影が見つかり、精密検査の結果、肺腺がんと診断されました。幸運にも早期発見であり、手術を受けることができましたが、その後リンパにがん細胞が発見され、抗がん剤治療を受けることになりました。抗がん剤の副作用に苦しむ中、母親も同様の治療を受けていたことに強い後悔を抱くようになりました。

公私にわたる人生

趣味はフラメンコであり、以前は大酒飲みとしても知られていましたが、がんの手術を機に禁煙を始めました。表向きは派手な浪費家と見られがちですが、実際は質素で倹約家です。娘は山辺江梨といい、彼女の人生の大事な一部です。

活躍の幅

東てる美の出演作品は非常に多岐にわたります。テレビドラマから映画、オリジナルビデオ、舞台、さらにはラジオやレコード活動に至るまで、幅広い分野でその才能を発揮しています。特に『渡る世間は鬼ばかり』での役は記憶に新しいところです。彼女のキャリアは単なる女優業に留まらず、実業家としての活動によっても多くの人々に影響を与え続けています。

言葉を添えて

東てる美の生き様は、芸能界と実業界の両方で選択した困難な道を、持ち前の魅力と努力で乗り越えた証です。彼女のこれからの活動に期待しつつ、彼女自身の言葉に耳を傾けてみることも大切です。

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