東アジアサッカー選手権2008

東アジアサッカー選手権2008

2008年2月17日から2月24日まで、中国の重慶で開催された第3回東アジアサッカー選手権。この大会は、当初2007年に実施される予定であったが、AFCアジアカップと日程が重なったため、翌年に延期された。さらに、同時期に東アジア女子サッカー選手権も開催され、注目を集めた。

開催方式

男子大会

男子大会では、東アジアサッカー連盟に加盟または準加盟している全ての国・地域が参加可能。予選と決勝大会が行われるが、日本、韓国、中国の3チームは予選免除となる。そのため、グアムと北マリアナ諸島はプレーオフを行い、その勝者が予選大会に進出する。予選は2007年6月、マカオで開催され、チャイニーズタイペイ、香港、北朝鮮、モンゴル、グアム/北マリアナ諸島の勝者が参加した。

予選を経た後、決勝大会では、予選を免除された日本、韓国、中国の3チームに加え、予選を勝ち上がった1チームが総当たりリーグ戦を行った。最終的に、韓国が2大会ぶりの優勝を果たした。

女子大会

女子カテゴリーには、中国、北朝鮮、日本、韓国、チャイニーズ・タイペイ、グアム、香港の計7チームが参加した。女子の予選大会は、2007年7月にグアムで開催され、韓国、チャイニーズ・タイペイ、グアム、香港が総当たり戦を行い、勝ち上がったチームが決勝大会に進出した。

決勝大会では、中国、北朝鮮、日本の3チームと予選を勝ち上がった1チームによるリーグ戦が実施され、日本が見事に初の優勝を収めた。

ラフプレー

開催国の男子チームである中国は、激しいラフプレーを展開し、韓国戦での警告は5回、日本戦で4回、北朝鮮戦で8回に達した。特に、日本戦では安田理大が意図的な跳び蹴りを受け負傷退場。これにより、中国国内のメディアやファンからも厳しい非難を受け、アジアサッカー連盟は罰金を科す事態に発展した。韓国戦では1500ドル、日本戦には3000ドル、北朝鮮戦では1万ドルの罰金が科された。

反省を踏まえ、東アジアサッカー連盟は2010年に予定される次回大会に向けて、主審を対象とした講習会を開く計画を発表している。

試合中継

大会の放送は、日本国内ではTBS系列により行われ、男子の試合は生中継、女子の試合は録画放送が主だった。BS-iでも女子の試合が生中継され、男子は録画中継された。また、TBSチャンネルでは女子の日本戦や男子の試合を中継するなど、多くの視聴者に試合を届けた。

このように、2008年の東アジアサッカー選手権は、各国の選手たちがしのぎを削る熱戦が繰り広げられ、サッカーファンにとって忘れられない大会となった。

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