東三日市駅

東三日市駅の概要

東三日市駅（ひがしみっかいちえき）は、富山県黒部市の三日市に設けられた富山地方鉄道本線の駅です。この駅は、駅番号がT28として知られ、二見書房から出版された「訪ねておきたい名駅舎 絶滅危惧駅舎」にも取り上げられています。この駅の名前は英語で「HIGASHI MITSUKAICHI」と表記されています。1931年頃、黒部鉄道は当時珍しい日本式ローマ字の使用を開始し、駅名の表記が「HIGASIMIKKAITI」と記載されたこともありました。

駅の歴史

東三日市駅の開業は古く、1922年11月5日には黒部鉄道の駅としての歴史が始まりました。1943年に富山県内の全鉄道会社が富山電気鉄道を中核とする富山地方鉄道（地鉄）に統合され、駅はその黒部線の一部となりました。同年の11月には、旧黒部鉄道の路線が600Vから1500Vへと昇圧され、電鉄富山駅と宇奈月駅間での直通運転がスタートしました。

1953年には駅舎が改築され、さらなる改修が1959年に行われました。また1966年には、電鉄桜井駅から宇奈月駅までの区間において信号の自動化が導入され、1969年には運行路線名の変更がありました。これにより、電鉄富山と宇奈月駅を結ぶ路線が本線として正式に認識されるようになりました。2015年にはダイヤの改正が行われ、東三日市駅は特急停車駅から外れることとなりました。

駅の構造

東三日市駅は、地上に所在する単式ホームを持つ駅で、基本的には木造の駅舎です。この駅は、主に平日の朝に駅員が配置されていましたが、現在では無人駅となっています。

利用状況

「統計黒部」によると、2019年度の一日平均の乗降人員は362人でした。このデータは、東三日市駅の利用状況を把握する上で重要な情報源となります。なお、2003年度以降の乗降人員は詳細に記録されており、駅の成長や利用者の動向を示しています。

駅周辺の施設

東三日市駅の周辺には、黒部市役所や黒部市民会館、さらには富山県立桜井高等学校など、地域の重要な施設が点在しています。これらの施設は、駅の利用者にとって利便性を高める要素となっています。

隣の駅

富山地方鉄道本線において、東三日市駅は電鉄黒部駅（T27）と荻生駅（T29）の間に位置しています。この路線は急行や普通列車が運行されており、地域の交通の要所としての役割を果たしています。

結論

東三日市駅は、その長い歴史を有しながらも、時代の変化に対応してきた駅です。無人化された駅舎や合理化された運行ルートは、近代的鉄道の一例と言えるでしょう。周辺の公共施設や学校も、地域コミュニティとの結びつきの強さを示しています。

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