東予有料道路

東予有料道路の概要と歴史

東予有料道路（とうよゆうりょうどうろ）は、愛媛県西条市の蛭子から樋之口までを結ぶ重要な交通路です。この道路は、以前に存在した別の区間から成り立ち、今では国道196号線として利用されています。愛媛県道路公社が管轄していたこの道路は、2006年3月31日をもって無料開放されました。この際、西海有料道路とも同時に無料化され、結果として愛媛県道路公社が解散することとなりました。

無料化の背景と影響

当初、東予有料道路は30年間の料金徴収が計画されていましたが、その期間を待たずしてわずか2年前の2006年に無料開放されました。この無料化により、周桑平野の海岸部を横断する最短ルートであるこの道路に通行する車両の数は急増しました。以前は、有料区間を回避するために堤防道路や農道を迂回する車両も多く見られたため、無料化は利用者にとって大きな利点となりました。

東予有料道路の歴史

この道路の起工は昭和48年（1973年）9月6日で、昭和53年（1978年）4月30日に完成しました。その後1980年5月1日の供用開始に至り、愛媛県道13号壬生川新居浜野田線の一部として利用されることになりました。この道路の延長は3.5km、車線数は2車線で、事業費は約63億3000万円がかけられました。

旧東予有料道路について

また、東予有料道路の前身である旧東予有料道路（東伊予有料道路）は、昭和33年（1958年）に着工され、昭和35年10月6日に開通しました。この区間は今治市と壬生川町を結ぶもので、距離は6.0kmになります。四国で最初の長距離有料道路であり、昭和50年には償還され、一般道路として開放されました。現在では、昔の有料道路だったことを示すものは残っておらず、国道として利用されています。

料金体系と接続道路

旧来の有料道路の料金所は南口に設けられ、普通車の場合は20円という低廉な料金が設定されていました。さらに、この道路は愛媛県道143号壬生川港小松線など他の重要な道路とも接続しており、地域交通において大きな役割を果たしています。

まとめ

東予有料道路は、その歴史的役割と現在の状況から見ても、愛媛県において欠かせない交通路と言えるでしょう。道路の有料化から無料化への移行は、地域の交通事情に対して肯定的な影響を与えており、今後もこの道路の重要性は増していくことでしょう。

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