やしきたかじん「東京」:時代を超えて愛される名曲
「東京」は、
1993年3月25日にリリースされた、
やしきたかじんの20枚目の
シングルであり、彼のキャリアにおける最大のヒット曲です。ピアノのソロ演奏から始まり、アップテンポで心地よいメロディーが特徴的なこの楽曲は、タイトルとは裏腹に歌詞が全編関西弁で歌われているという点が、大きな魅力となっています。
関西から全国へ:異例のヒット
発売当初は目立った反響はなかったものの、3週間後から有線放送へのリクエストや問い合わせが急増し、人気に火がつきました。これまで関西地方での人気が高かったたかじんの楽曲としては異例で、
関東地方をはじめとする関西以外の地域でも広く支持されるようになりました。発売から1ヶ月半後には有線チャートで自己最高の18位を記録し、その後16週にわたってベスト30位以内にランクイン。最終的には累計60万枚を売り上げる大ヒットとなりました。
コンサートでの粋な演出と、地元愛
たかじんのコンサートでは、サビの「東京」という歌詞を、公演会場の地名に置き換えて歌うという演出が恒例となっていました。しかし、三重県の
津市は音の響きから替え歌が難しく、たかじんを悩ませたというエピソードも残っています。このエピソードからも、たかじんの地元を大切にする気持ちと、ファンを楽しませようとするサービス精神が伝わってきます。
大阪府民のソウルソング
読売テレビの「
秘密のケンミンSHOW」(
2010年6月17日放送)では、
大阪府民がカラオケで「東京」を歌って大いに盛り上がる様子が紹介されました。この楽曲が、
大阪府民にとって特別な意味を持つ、ソウルソングのような存在であることがわかります。
受賞歴
第27回
全日本有線放送大賞「読売テレビ最優秀賞」
第27回
全日本有線放送大賞「特別賞」
収録曲
1. 東京 [04:28]
作詞:
及川眠子/作曲:川上明彦/編曲:
川村栄二
2. 夢の雫 [05:40]
作詞:
森雪之丞/作曲:
樫原伸彦/編曲:平野たかよし
3. 東京(オリジナル・カラオケ)
4. 夢の雫(オリジナル・カラオケ)
「東京」は、時代を超えて多くの人々に愛され続ける、
やしきたかじんの代表作です。関西弁の温かみのある歌詞と、心に響くメロディーは、聴く人々の心を捉え、いつまでも色褪せることのない感動を与えてくれます。