東京 - 立山(室堂)線

東京 - 立山（室堂）線の概要

東京 - 立山（室堂）線は、東京都心と立山黒部アルペンルートを結ぶ高速バス路線です。この路線は富山地方鉄道、西武観光バス、東急バスが共同で運行しており、特に夏期に向けた登山客の便宜を図るために設計されています。

運行の背景

新型コロナウイルスの影響が収束を見せた2023年7月から、去る特に水を増したニーズに応じて、この路線が夏休み限定で運行を開始しました。特に東京都内の東京駅、渋谷駅、新宿駅、池袋駅から出発し、立山連峰へのアクセスを容易にしています。

路線の詳細

このバス路線の片道距離は496キロメートルで、東京駅の海抜が約4メートルに対して、室堂は約2450メートルの高さを持っており、2446メートルの標高差を登ることができます。この高低差は東京中心部発の路線では突出しており、中央高速バスの富士山五合目線よりもさらに高いです。

バスは登山希望者が前泊せずに立山雄山の登山に挑むために、東京から夜行便として出発します。室堂からは昼行便が用意されており、特に上り便は昼行運行ながら二人の運転士で担当されています。2024年度からは、一部の便の終着が池袋駅になったり、出発日の変更があったりします。

運行会社と経路

この路線は富山地方鉄道のほか、西武観光バス、東急バスが運行しています。運行経路は東京駅を出発し、首都高速道路を経由して渋谷駅や池袋駅を経由し、最終的に室堂へ向かうという流れです。運行中は上里サービスエリアと立山あるぺん村にも停車し、休憩時間が設けられています。

運行回数

この路線は、1日1往復の運行がされています。出発地ごとに運行会社が持ち回りで担当しており、東京発については東急トランセから始まり、西武観光バス、富山地方鉄道と順番に続きます。室堂発の場合も逆に、富山地方鉄道から始まり、東急トランセ、西武観光バスの順に運行します。

車両と装備

使用される車両は、すべて4列シートのトイレ付きハイデッカーです。車内にはWi-FiとUSB充電器が設置がされており、快適な移動環境が提供されます。西武観光バスの42席と、他社が38席の車両を運用しており、運転席前の4席は乗務員の休憩室として封鎖されています。

運賃と注意点

運賃は6つの幅運賃制に基づいていますが、2023年度の運行開始時には最高運賃が20,000円、最低運賃が11,000円でした。しかし、2024年度からは最高運賃は変わらないものの、最低運賃は12,000円に引き上げられました。特に夏休み期間の立山有料道路の開門時間に合わせて、下り便には特別な調整が施されていることも覚えておくべきでしょう。

関連情報

この高速バス路線は立山高原バス、立山ロープウェイ、そして無軌条電車線に接続しており、さまざまな旅行スタイルに合わせて利用することができます。詳しい運行情報は運行会社のウェブサイトで確認できるため、利用者は事前にチェックすることをおすすめします。

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