東京センチュリー

東京センチュリー株式会社について

東京センチュリー株式会社（Tokyo Century Corporation）は、日本の大手総合リース会社で、東京都千代田区に本社があります。伊藤忠商事の持分法適用関連会社として、様々なファイナンスサービスを提供しています。これまでの歴史の中で、業界シェアを高めており、今や国内トップクラスの規模を誇る企業となっています。2009年にセンチュリー・リーシングシステムと東京リースが合併し、以降急成長を遂げています。

企業の成り立ちと変遷

東京センチュリーは、旧センチュリー・リーシング・システムと東京リースが合併して生まれました。合併により、業務の幅を広げるとともに、事業規模も大きくなり、リース業界内での競争力を強化しました。2016年には企業名を「東京センチュリー」に変更し、さらなる飛躍を目指しました。

コーポレートスローガン「その挑戦に、力を。」に示されるように、企業としての挑戦を続けつつ、リース事業の強化を図っています。特に、情報通信機器やオートリース分野においては高いシェアを誇り、この分野での優位性を確保しています。

主な業務領域

東京センチュリーは、パソコンやサーバーなどの情報通信機器を中心にリース業務を展開しており、この分野は特に業界トップのシェアを持っています。また、オートリースの分野でも43万8千台の車両を管理しており、他の大手企業に次ぐシェアを確保しています。特に近年は、海外への展開にも力を入れており、それに伴う提携や合併を進めています。

特に注目すべきは、2012年にジェットスター・ジャパンの株式を取得し、航空機リース事業における進出を果たしたことです。このように、リース業務を多角化し、総合ファイナンスの領域へのシフトを図っています。

海外展開と国際協力

東京センチュリーは国内市場の成熟に伴い、海外市場への進出を強化しています。特に中国市場を中心に、延払貿易取引サービスなど、効率的な仕組みを導入し、ビジネスの拡大を目指しています。インドではタタ・グループとの提携を通じて、リース事業を展開しており、日本のリース企業として初めての試みとされています。

さらに、イー・ギャランティとの協業や米国のCSI Leasing, Inc.との業務提携を通じて、中南米地域やその他の海外市場でもファイナンスサービスを提供していく計画です。こうした国際的な展開は、同社の成長戦略の中核をなしています。

グループ関係と資本提携

最近の活動では、ふくおかフィナンシャルグループとの資本業務提携や、三菱UFJフィナンシャル・グループとの連携が強化されてきています。みずほフィナンシャルグループ系のリース会社とは異なる独自の資本構造を持つため、資金調達の多様化が進んでいる点が強調されます。

不祥事について

一方で、2019年には富士通リースに関するデータ流出事件が発生し、個人情報が外部に漏れる事態が報じられました。これを受けて、企業の信用が問われることとなり、以降の情報管理体制の見直しが進められています。

まとめ

東京センチュリー株式会社は、リース事業を中心に多様なファイナンスサービスを提供し続けています。国内外の事業展開により、将来的な成長が期待される企業です。情報技術や自動車リースなどの分野での優位性を持ちながら、新たな挑戦を進めている姿勢は、今後の市場においても注目すべきポイントです。

もう一度検索