東京レジャーランドパレットタウン店

東京レジャーランドパレットタウン店：パレットタウンを彩ったレジャー施設の軌跡

東京レジャーランドパレットタウン店は、かつて東京都江東区青海のパレットタウンに存在した、多様なエンターテインメントを提供する大型レジャー施設でした。パレットタウン開業（1999年3月19日）当初は「ネオジオワールド東京ベイサイド」としてSNKが運営していましたが、SNKの経営状況悪化に伴い2001年3月に閉鎖。その後、石川県金沢市に本社を置く山崎屋が事業を引き継ぎ、大規模な改装を経て、2002年3月12日に「東京レジャーランドパレットタウン店」としてオープンしました。

改装では、ネオジオワールド時代の多くのアトラクションが撤去され、460台以上のゲーム機、5台のバッティングマシン、30室のカラオケルームなどが設置されました。ボウリング場も44レーンを備えた大規模なものでした。内装費だけでも1億5000万円を投じ、総投資額は3億円に上ったとされています。山崎屋はパレットタウン内に東京事務所を構えており、東京レジャーランドパレットタウン店は関東地方における同社の旗艦店舗として機能していました。

施設内には、多様なアトラクションが揃っていました。ゲームコーナーには、プリクラ、景品獲得ゲーム、音響ゲーム、バーチャルスポーツゲーム、体感型映像シミュレーションゲームなど、幅広いジャンルのゲームが設置され、家族連れから若者まで楽しめる空間を提供していました。その他、バッティングセンター、ボウリング場、カラオケ、ビリヤード、卓球台、さらにはからくり屋敷や、お化け屋敷、釣堀といったユニークなアトラクションも存在しました。ボウリング場は深夜0時から「光るボウリング」を開催するなど、特色あるイベントも実施されていました。また、週末にはコスプレイベントが開催されることもありました。

飲食施設も充実しており、うどん・そばを提供する「さぬきめん処やま屋」、たこ焼きの「たこ八」、軽食を提供する「SNACK&DRINK」、クレープとソフトクリームの「クレープおじさん」、ピザやパスタを提供する「ブルーヘブン」など、多様な飲食店が入居し、施設利用者の食事をサポートしていました。

営業時間は、ボウリング、ビリヤード、卓球、ダーツは24時間営業、ゲームスペースは10時～23時50分、カラオケは13時～翌6時（最終受付翌5時）、からくり屋敷、お化け屋敷、釣堀は10時～22時と、時間帯によって異なる営業形態を取っていました。年中無休で運営されていたことも特徴です。

交通アクセスは、ゆりかもめ青海駅から徒歩3分、りんかい線東京テレポート駅から徒歩6分、バス停「パレットタウン前」からもアクセス可能でした。近隣には、ヴィーナスフォート、MEGAWEB、Zepp Tokyo、パレットタウン大観覧車などの施設があり、周辺環境も充実していました。

2017年7月17日、契約期間満了に伴い東京レジャーランドパレットタウン店は閉鎖されました。その後、建物の改修工事が行われ、跡地には2018年6月21日に「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」が開業しました。このデジタルアートミュージアムは、パレットタウンの閉館（2022年8月31日）まで営業を続けました。興味深いことに、パレットタウンの解体まで、建物の屋根にはネオジオやSNKのロゴが残り、かつてこの場所に存在したレジャー施設の歴史を物語っていました。東京レジャーランドパレットタウン店は、パレットタウンの歴史、そして日本のアミューズメント業界の一時代を彩った施設として記憶に残っています。

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