東京全力少女

東京全力少女

『東京全力少女』（とうきょうぜんりょくしょうじょ）は、2012年10月10日から12月19日まで、日本テレビの水曜ドラマ枠で放送されたテレビドラマです。初回には15分の特別拡大版があり、多くの視聴者を魅了しました。本作は『クレオパトラな女たち』以来のオリジナル作品で、武井咲が日本テレビ系連続ドラマに初めて出演した作品でもあります。彼女はこれに先立ち、4月クールの『Wの悲劇』と7月クールの『息もできない夏』に続き、3クール連続で主演を務めました。

ストーリー

主人公の佐伯麗は香川県の琴平町で母親と共に暮らしていましたが、心の奥深くに抱いていた東京への憧れが高まり、62万1000円を全て使って上京する決意をします。家を出る際には母への感謝の気持ちを胸に秘めていたものの、その行動は家出に近いものでした。上京早々に全財産を置き引きに奪われてしまった麗は、途方に暮れてしまいます。

そんな中、彼女は下北沢のフリーマーケットで芹沢華子という女性と出会います。華子は麗に怪しい男を紹介しますが、その男は15年前に彼女と母親を捨てた実の父親でした。麗は父との再会を果たせるのか、そして東京での生活をどう切り開いていくのかが物語の大きな軸となります。

キャスト

• - 佐伯 麗（演：武井咲）: 19歳で、父親の存在を知ったことで東京へと旅立つ決意をします。彼女は明るくポジティブな性格ですが、猪突猛進型のため、時には周囲とのかみ合わない行動をとってしまいます。
• - 鈴木 卓也（演：渡部篤郎）: 人権派弁護士ですが、プライベートではだらしない生活を送っていました。娘との再会を通じて、彼の人生が大きく変わっていきます。
• - 玉川 大輔（演：三浦翔平）: フリーな生活を好む若者で、麗とは夜行バスでの出会いから関係が始まります。
• - 桜井 弘一（演：塚本高史）: 鈴木のアシスタントで、彼の私生活の情報を麗に漏らしてしまうキャラクターです。
• - 芹沢 華子（演：比嘉愛未）: モデルで、麗を鈴木と引き合わせる重要な役割を担います。

他にも個性豊かなキャストが揃い、各キャラクターの背景や感情が物語に深みを加えています。物語は麗の成長物語であり、彼女が家族や友情、愛情を通じて自分自身を見つめ直していく様子が描かれています。

制作・受賞歴

本作の脚本は伴一彦が手掛けており、音楽は小西康陽が担当しています。第37回エランドール賞では、武井咲が新人賞を受賞するなど、高い評価を受けることとなりました。

このドラマは、家族の絆や自立の重要性、そして人との出会いの大切さをテーマに、多くの視聴者に感動を与えました。東京での波乱の生活を描く『東京全力少女』は、心に響くドラマとして長く記憶に残る作品です。

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