東京南部小包集中局

東京南部小包集中局について

東京南部小包集中局、通称東京南部小包局は、東京都中央区銀座にかつて存在していた郵便局です。この局は、1960年代の郵便物の急増に対応するために設立され、小包郵便の専門的な処理を行う役割を担っていました。特に、東京地区における小包郵便の取扱量が飛躍的に増加したことが、その設置の主な理由とされています。

概要

東京南部小包集中局は、1968年に設立され、その後、東京中央郵便局から小包分配の一部を移管されました。この局は、東京都に加えて、西日本発の非速達小包の集中扱いや料金別後納の引受業務、さらには書籍小包の大量差出の受け入れを行っていました。また、超特急郵便や即日配達郵便の集配業務も行っており、これらの業務は廃局後も別の郵便局へと引き継がれました。

沿革

東京南部小包集中局は1902年に逓信省によって開庁されました。その後、1923年に起こった関東大震災の影響で、庁舎は一時的に大手町に移された歴史を持ちます。1968年9月16日には、東京中央郵便局からの郵便物の取り扱いを引き継ぐ形で新たに設置され、特に集中した郵便の処理が行われるようになりました。

1990年8月6日には、新たに江東区新砂に設置された東京小包郵便局に業務を移管し、廃局を迎えることとなります。1991年3月29日には、廃止された局舎を再利用して銀座郵便局が開局され、書籍小包の引受業務が継続されました。

取扱内容

この局では、東京都の各局から引き受けた西日本宛ての非速達小包に関する集中処理を行っていました。このような郵便物の流れに加えて、西日本から東京都宛ての非速達小包の分配も手がけていました。また、料金別後納と書籍小包の大量差出についても業務を行っていたため、多くの郵便利用者に利便性を提供していました。

風景印

東京南部小包集中局には風景印が導入されており、廃止された後はその印も消滅しています。この風景印は円形の普通印であり、局舎、浜離宮庭園、築地本願寺の図案が施されていました。使用期間は1982年6月1日から1990年8月5日までであり、廃局と共にその使用も終了しました。

まとめ

東京南部小包集中局は、東京都における郵便業務の変遷を見守ってきた重要な郵便局でした。その設立や移行などの歴史を通じて、東京都内の郵便物の扱いに大きく寄与し、多様なサービスを提供していたことが評価されています。現在では、銀座郵便局がその役割を引き継いでいますが、この地区での郵便業務のスタート地点となる重要な拠点であったことを忘れてはならないでしょう。

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