東京国際ファンタスティック映画祭

東京国際ファンタスティック映画祭

東京国際ファンタスティック映画祭（通称：東京ファンタ）は、1985年から2005年まで毎年秋に東京で開催されていた映画祭です。この映画祭は、TAKARAファンタスティック映画祭を前身としており、SFやホラーを中心とした作品が上映されました。2002年までは渋谷地区にて行われていましたが、2003年からは新宿地区へと移動しました。

映画祭の初回は1985年に開催され、東急文化会館内の渋谷パンテオンで17本の作品が上映されました。しかし、2003年に東急文化会館が閉館したことに伴い、会場を新宿ミラノ座（現・新宿ミラノ1）に移転しました。最終年の2005年には、全33タイトルが上映されました。

1985年から2000年まで、この映画祭のプロデューサーおよび司会を務めていたのは小松沢陽一でしたが、2001年の開催時に病欠したため、2002年からは著名なクリエイターであるいとうせいこうが新たにチーフクリエイターとして参与しました。特に2005年には、チーフプロデューサーという称号に変更されました。映画祭の20周年を記念して、いとうは新たな試みとしてコンペティションを発案し、2003年からデジタルショートアワード「600秒」がスタートしました。この試みは、短編映画の新しい可能性を追求するための重要な一歩となりました。

しかし、映画祭は資金面での課題に直面し、スポンサー探しに苦労した結果、2006年以降の開催は休止することとなりました。その後、東京国際シネシティフェスティバルにその特色が引き継がれ、会場も新宿ミラノ1で続けられました。また、2007年には「600秒」の名称が変更され、第一回デジタルショートアワードとして独立したイベントが開催されることが決まりました。初回の総合グランプリ受賞作品は、永野宗典監督の『黄金』で、2008年3月29日に行われた結審は、深夜から明け方にかけて行われました。

このような盛り上がりを見せた東京ファンタでしたが、様々な事情により一時的に休止状態となりました。2014年12月12日には一夜限りの復活イベント「東京ファンタ復活祭2014」が新宿ミラノ1で開催され、閉館を迎える劇場のクロージングイベントの一環として行われました。多くの映画愛好家や関係者が集まり、映画祭の思い出やその歴史を振り返る貴重な機会となりました。

関連項目

• - 東京国際映画祭
• - 東京国際シネシティフェスティバル
• - ゆうばり国際ファンタスティック[[映画祭]]

参考文献

• - 小松沢陽一著『夢人間たちの共和国 : 東京国際ファンタスティック映画祭10年史』（シネマハウス刊、1995年10月、ISBN 4-7952-2057-3）

外部リンク

• - 東京国際ファンタスティック映画祭 - 閉鎖。（2006年7月4日時点のアーカイブ）
• - 第一回デジタルショートアワード - 閉鎖。（2007年12月29日時点のアーカイブ）
• - 東京国際ファンタスティック映画祭2000 - 閉鎖。（2001年4月8日時点のアーカイブ）
• - 東京ファンタファンページ

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