東京大学定量生命科学研究所

東京大学定量生命科学研究所について

東京大学定量生命科学研究所（Institute for Quantitative Biosciences, IQB）は、東京大学の附置研究所であり、「生体機能分子の動的構造と機能の解明」をキーワードに、生命現象を定量的に記述することを目的としています。2018年4月1日に、東京大学分子細胞生物学研究所を改組・改称して設立されました。

研究所の目的と特徴

従来の構造生物学やゲノム科学の知見を基盤としつつ、数学、物理学、化学、情報学、工学、人工知能研究といった幅広い分野の知識を柔軟に取り入れています。個別研究の枠を超え、既存の手法を刷新することを含め、より定量性を重視した新たな方法論を開発・共有し、研究を推進することを主眼としています。略称は「定量研」または「IQB」です。

沿革

1953年8月1日、日本学術会議の勧告に基づき、東京大学附置研究所として応用微生物研究所が設立されました。当初は微生物学の研究を目的としていましたが、分子生物学研究の進展に伴い、1993年4月1日に分子細胞生物学研究所へと改組されました。

2016年8月から9月にかけて不正告発が受理されたことを契機に、2018年4月1日、定量生命科学研究所へと改称されました。同時に、従来の13の研究分野と2つの研究センターを廃止し、相互補完的な機能を持つ2部門と2研究センターからなる4つの研究領域を新たに設置しました。また、実験動物管理、可視化技術、ゲノム解析技術、質量分析技術といった基盤技術を集約した中央実験室を設置し、研究室間の垣根を越えたオープンな研究環境を目指しています。

組織

研究所は以下の研究分野・センターで構成されています。

研究部門

先端定量生命科学研究部門
ゲノム情報解析研究分野
膜蛋白質解析研究分野
高難度蛋白質生産研究分野
蛋白質複合体解析研究分野
クロマチン構造機能研究分野
バイオインフォマティクス研究分野
遺伝子ネットワーク研究分野
応用定量生命科学研究部門
生体有機化学研究分野
病態発生制御研究分野
免疫・感染制御研究分野
希少疾患分子病態分野
生物情報工学研究分野

研究センター

生命動態研究センター
神経生物学研究分野
ゲノム再生研究分野
遺伝子発現ダイナミクス研究分野
細胞核機能動態可視化分野
エピトランスクリプトミクス研究分野
高度細胞多様性研究センター
分子情報研究分野
発生・再生研究分野
発生分化構造研究分野
RNA機能研究分野
幹細胞制御研究分野
行動神経科学研究分野

大学院教育

定量生命科学研究所は、東京大学大学院の教育にも携わっており、以下の研究科・専攻から大学院生を受け入れています。

東京大学大学院
総合文化研究科 広域科学専攻
理学系研究科 物理学専攻、生物科学専攻
工学系研究科 化学生命工学専攻
農学生命科学研究科 応用生命工学専攻
薬学系研究科 薬科学専攻
新領域創成科学研究科 メディカルゲノム専攻、情報生命科学専攻

所在地

東京都文京区弥生1-1-1
東京大学弥生キャンパス内に位置しています。

関連項目

大量訂正 (論文)#大量訂正の例#%E5%A4%A7%E9%87%8F%E8%A8%82%E6%AD%A3%E3%81%AE%E4%BE%8B)

出典

東京大学定量生命科学研究所 公式ウェブサイト

外部リンク

* 公式ウェブサイト

もう一度検索