東京大学新聞社

公益財団法人東京大学新聞社の概要

公益財団法人東京大学新聞社は、東京大学に所属する学生が運営する新聞社であり、同大学の学生新聞「東京大学新聞」を発行しています。元々は文部科学省に所管されていた組織であり、その運営体制は現役の学生や大学院生によって行われています。

歴史的背景

東京大学新聞の歴史は、1920年12月25日に創刊された「帝国大学新聞」にまで遡ります。1944年には京都帝国大学新聞との合併を経て「大学新聞」と改称され、1946年4月には「学園新聞」が分離しました。1947年10月に「東京大学新聞」と改められるも、1948年の年末には一時的に休刊となりました。

現在の東京大学新聞社の直接的な母体は、1949年に創刊された「東京大学学生新聞であり、その後1957年に現在の名称に変更されています。さらに、2011年4月には公益財団法人として認可を受け、2021年4月には発行形態を週刊から月刊へと変更しました。これにより、より計画的に内容を充実させることができるようになりました。

組織の構成

東京大学新聞社は東京都文京区の東京大学構内に位置しています。理事長は川出良枝教授（法学政治学研究科）で、理事は9名、監事は2名、評議員は7名のメンバーで構成されています。編集部は現役の学生により運営され、30~40名ほどの部員が活動しています。また、経理やDTP業務を担う社会人社員から成る業務部も存在し、運営がスムーズに行われるようサポートしています。

発行物について

東京大学新聞は、長らくは週刊で発行されていましたが、現在は2021年から原則として月1回、24ページの内容で発行されることとなり、1号は500円で手に入れることができます。購読は誰でも可能であり、特定の号については郵送での取り寄せも行っています。毎年秋には受験生向けの勉強法アドバイスを特集した「受験生特集号」、春には合格発表に合わせた「合格記念号」を発行し、受験生へのサポートを行っています。

オンライン版である「東大新聞オンライン」は2014年にスタートし、紙面からの一部記事や独自のコンテンツが配信されています。また、毎年発行される『東京大学新聞年鑑』では、前年に掲載された記事がまとめられ、情報の記録としても役立っています。さらに、受験生向けの独自ムック本『東大20XX』も毎年7月末に発行され、大学を目指す多くの受験生の手助けとなっています。

関係者の紹介

東京大学新聞社には多くの著名な関係者が存在します。例えば、松下圭一氏や森稔氏、江副浩正氏など、多岐にわたる分野で活躍している方々が関与しています。彼らの知見や経験は、学生たちがより質の高い情報を発信するための基盤となっています。

このように、公益財団法人東京大学新聞社は、長い歴史を有し、現在も現役の学生によって運営される新聞社として、東京大学の学生生活や受験生を支える重要な情報源となっております。

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