東京家政学院中学校・高等学校

東京家政学院中学校・高等学校

東京家政学院中学校・高等学校（とうきょうかせいがくいんちゅがっこう・こうとうがっこう）は、東京都千代田区三番町に位置する私立の中高一貫校です。この学校は、東京家政大学附属女子中学校・高等学校とは系列関係がなく、独自の教育方針を持っています。

設置課程

この学校は全日制の普通科の課程を設置しており、高等学校に進学する際には、生徒は以下の二つのコースから選択することができます。まず一つ目は「特別進学コース」で、より高度な学問を追求したい生徒向けのプログラムです。二つ目は「総合進学コース」で、幅広い知識と教養を身につけることが目標となっています。

建学の精神

東京家政学院中学校・高等学校は、「KVA精神」という独自の建学理念に基づいて教育を行っています。KVAとは、K（Knowledge：知識）、V（Virtue：徳）、A（Art：技術）のそれぞれの言葉の頭文字を取ったもので、これらを通じて社会で自立できる女性を育てることが目指されています。この精神は、校章にも反映されており、教育の根底にある考え方を象徴しています。

沿革

この学校の歴史は1923年に始まります。当初、東京府牛込区市ヶ谷富久町に家庭教育に関する研究所が設立され、1939年には東京家政学院高等女学校として正式に設立されました。その後、1947年には学制改革に伴い東京家政学院中学校に改編され、1948年には東京家政学院高等学校に改編されました。長い歴史の中で、学校は常に教育の質を向上させることに努めてきました。

制服

制服は学生生活の大切な一部であり、東京家政学院中学校・高等学校では冬服としてブレザー、夏服としてベストを採用しています。2014年4月より新たにデザインの見直しが行われ、今のスタイルが導入されました。これにより、学生たちがより一層自信を持って学ぶことができる環境が整えられています。

交通アクセス

交通の便も良く、JR中央線の市ケ谷駅からは徒歩8分、また東京メトロの様々な路線（有楽町線、南北線、新宿線）からもアクセスが可能です。具体的には、東京メトロ市ケ谷駅のA3番出口からは6分、半蔵門駅からは8分、九段下駅からは10分ほどの距離にあります。これにより通学も便利で、多くの生徒が利用しています。

著名な出身者

この学校からは、多くの著名な人物が卒業しています。たとえば、工芸家の菅沼三千子や女優の波乃久里子、江夏夕子などがいます。また、元宝塚歌劇団雪組トップスターの麻実れいやTBSアナウンサーの小川知子、歌人の雨宮雅子などもこの学校の出身として知られています。

系列校

さらに、東京家政学院中学校・高等学校は東京家政学院大学や筑波学院大学などと教育連携を持ち、広がりのある学術的なネットワークを形成しています。これにより、より深い学びの機会とキャリアの選択肢が広がっています。

関連項目

この学校は、東京都内の高等学校および中学校においても重要な位置を占めており、旧制中等教育学校の一覧にも名を連ねています。

このように、東京家政学院中学校・高等学校は、独自の教育方針と歴史ある伝統をもって、次世代を担う女性を育て続けている教育機関です。

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