東京慈恵会

公益社団法人東京慈恵会

公益社団法人東京慈恵会は、東京都港区西新橋に本拠を置く公益法人です。総裁は寬仁親王妃信子が務めています。

東京慈恵会は、慈恵看護専門学校を運営していますが、学校法人慈恵大学とは法人を異にしています。東京慈恵会医科大学と同大学附属病院は学校法人慈恵大学が運営しています。

概要

1949年の私立学校法施行以前は、東京慈恵会が東京慈恵会医科大学および附属東京病院（現・東京慈恵会医科大学附属病院）、附属東京病院看護婦養成所（現・慈恵看護専門学校）を運営していました。しかし、私立学校法の制定により、学校の設置者は学校法人であることが義務付けられたため、東京慈恵会医科大学とその附属病院は学校法人慈恵大学に移管されました。慈恵看護専門学校は一時、学校法人慈恵大学に移管されましたが、その後、東京慈恵会に戻されています。

東京慈恵会は、慈善病院として発足した有志共立東京病院を起源としています。この病院は、皇室や貴族による婦人慈善会の支援を受け、「慈恵」の名は昭憲皇太后より賜りました。この経緯から、皇室との縁が深く、伝統的に東京慈恵会の総裁には女性皇族が就任しています。

歴史

1882年8月：高木兼寛が有志共立東京病院を開院。
1887年4月：皇后（のち昭憲皇太后）を総裁に迎え、「慈恵」の名を賜り、病院名が東京慈恵医院へ改称。
1907年7月：社団法人東京慈恵会設立。病院名が東京慈恵会医院へ改称。
1922年2月：高木兼寛が個人的に設立していた東京病院の運営が東京慈恵会に移り、同病院名が社団法人東京慈恵会附属東京病院へ改称。
1949年～1951年：私立学校法の制定に伴い、社団法人が学校の設置を行えなくなることから、東京慈恵会医科大学など学校の運営を学校法人慈恵大学に移管。同時に、大学病院を学校法人慈恵大学に無償貸与する。
1955年3月：慈恵高等看護学院（現・慈恵看護専門学校）の運営が学校法人慈恵大学より社団法人東京慈恵会に移管。
2012年4月：公益社団法人へ移行（同年3月21日 東京都認定）。

歴代総裁

（社団法人東京慈恵会設立以降）

出典は省略

歴代会長

出典は省略

関連事項

東京慈恵会医科大学
東京慈恵会医科大学附属病院

関係者

高木兼寛
昭憲皇太后
有栖川宮威仁親王妃慰子（1907年社団法人設立当時の総裁）


東京慈恵会は、設立当初からの慈善の精神を受け継ぎ、医療・看護の発展に貢献しています。その活動は、日本の医療史においても重要な位置を占めています。

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