東京理科大学総合研究院

東京理科大学総合研究院について

東京理科大学総合研究院（Research Institute for Science & Technology、略称：RIST）は、東京理科大学の附属組織であり、1981年に設立された東京理科大学総合研究所を起源としています。2015年に旧総合研究機構から改組され、現在は研究の質を向上させ、日本国内および国際社会への貢献を目指す機構として機能しています。学内では「総研」として知られ、多岐にわたる研究に力を注いでいます。

総合研究院は、20の研究部門、3つの研究センター、1つの共同利用・共同研究拠点、そして1つの共創プロジェクトを擁する、大規模な横断的な研究組織です。研究部門は、各学問分野の基礎理解を基に、分野間の実質的な連携を追求し、国内外を問わず積極的な研究を展開しています。このような大規模な研究組織は、私立大学では非常に珍しいものです。

沿革

東京理科大学総合研究院の歴史は1981年にさかのぼります。当初は、固体物性、界面科学、火災科学、リモートセンシングの4部門でスタートし、その後もさまざまな部門が設立されました。1982年には破壊力学研究部門が開設、1983年にはバイオシステム研究部門が追加されました。その後、生命科学研究部門なども開設され、多くの新部門が設立されています。1987年にはバイオシステム部門がインテリジェント研究部門に名称変更され、さらに計算力学研究部門や高度超電導研究部門が設立されるなど、組織は着実に拡張しました。

2005年には総合研究機構が設立され、さまざまなセンターと研究部門が統合されました。この改組を経て、2015年に現在の総合研究院へと変革を遂げ、研究の推進に取り組んでいます。

組織の構成

総合研究院内には、火災科学研究所やスペースシステム創造研究センターなどの研究センターが設置されています。火災科学研究所は、1981年の設立以来、火災科学における国内唯一の研究機関として知られています。スペースシステム創造研究センターは、宇宙開発に不可欠なプロジェクトや研究を進めており、様々な技術の融合を図っています。

また、ウォーターフロンティア研究センターは、材料表面における水の構造や挙動を研究する学際的な拠点として設立され、学術界や産業界のニーズに応えています。

共創プロジェクト

研究院は、2021年に共創プロジェクトを創設し、社会課題に対して特段の貢献が期待できる研究成果を広く発信しています。特に、花王株式会社との共同研究契約を締結し、バイオ燃料電池や痛みの神経メカニズムの研究に取り組んでいます。これらの研究は、健康や環境問題の解決に向けた重要なステップとなることが期待されています。

まとめ

東京理科大学総合研究院は、時代のニーズに合わせた先進的な研究を行い、国内外での連携を強化しながら、社会や産業において価値を創出することを目指しています。科学技術の発展に寄与することを使命とし、今後もさらに発展していくことが求められています。

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