東京純心女子短期大学

東京純心女子短期大学について

東京純心女子短期大学は、1967年から1997年まで東京都八王子市に存在した私立の短期大学です。学校法人東京純心女子学園によって運営されていました。この短期大学は、キリスト教の教えを基盤とし、聖母マリアの愛と謙遜の生涯を理想として、学生たちが真理と美を探求することを目標としていました。

大学の概要

開学当初は芸術系の2学科からスタートし、各学科の入学定員は50名でした。その後、学科の増設を経て、最終的には3学科と2つの専攻科からなる体制となりました。しかし、1995年度の入学生を最後に、1997年にその役割を終え、閉学しました。

建学の精神

東京純心女子短期大学の建学の精神は、「キリスト教の教えに従い、聖母マリアの愛と謙遜の生涯を理想とし、真理と美を探求すること」でした。この精神は、教育活動全体に深く根付いていました。

教育と研究

学科

美術科: 洋画、日本画、デザインを学ぶ学科で、写真植字やオフセット印刷の実習も行われました。卒業制作は必須でした。
音楽科: グレゴリオ聖歌を正課とするなど、教会の伝統音楽を重視した教育が行われました。
英語科: 実用的な英会話能力の向上に力が入れられました。

専攻科

美術専攻: 美術科の専門性をさらに深めるための専攻です。
音楽専攻: 音楽科の専門性をさらに深めるための専攻です。

取得可能な資格

中学校教諭二種免許状が、美術科では美術、音楽科では音楽、英語科では英語の科目で取得可能でした。

研究活動

大学紀要として『東京純心女子短期大学紀要』が発行され、研究成果が発表されていました。

学風と特色

東京純心女子短期大学は、純心聖母修道会を母体としており、キリスト教の精神に基づいた教育が特徴でした。学生たちは、聖母マリアの生涯を手本とし、愛と謙遜の精神を培うことが求められていました。

沿革

1963年: 学校法人東京純心女子学園が設立されました。
1967年: 東京純心女子短期大学が開学。当初は生活芸術科と音楽科の2学科体制でした。
1971年: 生活芸術専攻と音楽専攻の専攻科が設置されました。
1973年: 生活芸術科が美術科に改称され、専攻科の名称も変更されました。
1989年: 英語科が増設されました。
1995年: 学生募集を停止しました。
1997年: 短期大学が正式に廃止されました。

施設

学生寮が設置され、学生生活をサポートしていました。

対外関係

長崎純心大学短期大学部と鹿児島純心女子短期大学が姉妹校でした。また、系列校として東京純心女子中学校・高等学校がありました。

大学関係者

卒業生には、画家である徳富かなえがいます。

参考文献

全国学校総覧
全国短期大学高等専門学校一覧
全国短期大学受験案内
蛍雪時代

関連情報

東京純心女子大学沿革
廃止された日本の短期大学一覧

東京純心女子短期大学は、その短い歴史の中で、多くの学生たちにキリスト教の精神に基づいた教育を提供し、美術、音楽、英語の分野で人材を育成しました。その教育理念と歴史は、今もなお関連機関に受け継がれています。

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