東京証券代行

東京証券代行株式会社について

東京証券代行株式会社（とうきょうしょうけんだいこう、英名：Tokyo Securities Transfer Agent Co., Ltd.）は、東京都千代田区神田錦町に本社を構える企業で、主に証券代行業務を手掛けています。現在は三井住友トラストグループに属しています。

設立と沿革

この企業は1962年に設立されました。設立当初は日立製作所の株式部門から分離し、独立した形でのスタートを切りました。設立後、日立製作所の子会社として運営が続けられましたが、2004年に中央三井信託銀行に株式を譲渡し、2005年には同銀行の子会社となりました。さらに、2011年には三井住友トラストグループが成立し、その傘下の一員に加わりました。

企業の主要な業務としては、必要な株式事務の代行や株式に関するコンサルティングサービスを提供しています。特に証券代行業務の専門性を活かし、株式実務に関する知識を広げるために、著書の発行や機関紙『東証代だより』の発行を行っています。

業務内容

東京証券代行株式会社は、企業向けに株式事務の代行業務を行っています。これは、企業の株主総会における議決権の行使管理を含み、株主とのコミュニケーションや書類の管理など、多岐にわたる業務をカバーしています。また、株式関連のコンサルティングを通じて、企業の株式管理の効率化や適正化を図り、クライアントのニーズに応える形でサービスを提供しています。

そして、株式実務に関する情報の発信も行い、より良い株主との関係を築くための土台を作っています。特に『東証代だより』は、業界内の最新情報や動向を伝える重要な媒体として位置付けられています。

不祥事

東京証券代行株式会社は、2020年に議決権行使集計業務において不適切な処理があったことが報告されています。この問題は、三井住友信託銀行のプレスリリースを通じて公表されました。具体的には、当社が委託した株主総会の議決権行使を巡って、期限内に届いた議決権行使書が集計から外れるという不具合が発生したものです。これにより、38社での議決権行使が適切に処理されていなかったことが示され、業界への影響が懸念されています。

結論

東京証券代行株式会社は、長い歴史と専門知識を持つ証券代行業界のリーダーです。顧客の信頼を得るために、引き続きサービスの改善と業務の透明性を高めることが求められます。これからの業務展開において、クオリティを維持しつつ、不祥事の再発防止に努める姿勢が重要です。

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