東京貨物ターミナル駅

東京貨物ターミナル駅について

東京貨物ターミナル駅は、東京都品川区に位置し、日本貨物鉄道（JR貨物）と東日本旅客鉄道（JR東日本）の貨物駅としての役割を担っています。この駅は旅客列車を扱っていないものの、JR東日本の駅として位置付けられています。1973年に開業以来、貨物輸送の命綱として発展を遂げてきました。特に東京港や隅田川駅と並んで、東京における二大貨物駅の一つとして知られています。

歴史の背景

東京貨物ターミナル駅の設立は、日本の交通網の変化と深い関わりがあります。元々、国鉄による東海道新幹線の建設と連動して、夜間の時間帯に「夜行貨物列車」を運行する計画がありました。1958年にこの計画が提出され、広大な土地が確保されました。しかし、経済のインフレや新幹線の建設コスト増加に伴い、貨物輸送の運行計画は実現しませんでした。
その後、不要となった土地を活用し、1973年に東京貨物ターミナル駅が開業しました。この設立以来、貨物駅は順次拡張と改修を重ね、現在の規模に成長しました。

施設の構造

駅自体は地上駅で、構内にはいくつかの領域が設けられています。北側には貨物の着発線や留置線があり、次に大井機関区の検修庫、その後にコンテナホームが配置されています。現在、コンテナホームは5面10線備えられています。また、駅西側には新幹線用の大井[[車両基地]]が存在し、クレーンなどの設備も併設されています。
東京貨物ターミナル駅は、様々な物流施設とも隣接しており、特に「エフ・プラザ東京」という複合物流施設が目を引きます。この施設は2023年時点で11棟あり、さまざまな企業が利用しています。

取扱貨物

当駅では主にコンテナ貨物を取り扱っており、多様なサイズのコンテナが利用されます。具体的には、12フィート、20フィート、30フィート、さらにはISO規格の海上コンテナまであり、その扱重量は最大で35トンとなっています。また、特別な許可を得て産業廃棄物の取り扱いも行っています。

発着列車と利用状況

2014年時点で、東京貨物ターミナル駅では東海道本線を経由する貨物列車が日々多数発着しています。出発列車は1日あたり23本、到着列車も同様に23本あり、主要行き先には福岡や吹田、百済といった各地の貨物ターミナルが含まれています。他の路線でも、日々の利用が支えられています。

2011年度のデータによると、同駅のコンテナ貨物の取扱量は約121万トンに達し、その需要の高さが伺えます。近年では、より効率的な物流を目指し、構内の改造や施設の立て替えが進められており、発着する貨物の波に対応すべく不断の努力が続けられています。

まとめ

東京貨物ターミナル駅は、その広大な敷地と多様な機能によって、日本国内外の物流を支える重要な拠点です。歴史の変遷と共に進化し続けるこの駅は、今後もさらなる発展が期待されています。現在の物流ニーズに即した効率的な運営を維持することで、日本の経済に貢献していくことでしょう。

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