東京賢治シュタイナー学校

東京賢治シュタイナー学校について

東京賢治シュタイナー学校は、東京都立川市に位置する特異な教育機関であり、日本国内にあるシュタイナー学校の一つです。この学校は、学校法人ではなく、NPO法人として運営されています。ここでは、心、体、精神の全ての側面を大切にし、「自由への教育」を掲げているのが特徴です。

沿革

この学校は1994年に鳥山敏子さんによって設立され、最初は小規模な教育施設として始まりました。1999年には立川市に移転し、全日制の小学部が開校され、その後、2003年に自由ヴァルドルフ連盟からシュタイナー学校として正式に認定されました。その後も、学校の発展が続き、2004年には現在の校舎に移転し、2005年には高等部が開設され、幼小中高一貫教育がスタートしました。2011年にはユネスコスクールに認定され、更なる教育の質向上に励んでいます。また、2019年には関連施設として「つめくさ保育園」が開園し、幼児教育にも力を入れています。

教育の特色

学校の教育スタイルは、知識の詰め込みを目指すのではなく、子どもの心と体、精神を統合した全人教育です。特に、毎朝の最初の授業で行う『エポック授業』が特徴的です。この授業では、国語、算数（数学）、理科、社会などの科目の中から一つを選び、約3週間の期間にわたり深く学習します。その後、期間を設けて再度その科目を学ぶことで、より深い理解を目指しています。

外国語の授業（英語やドイツ語）、音楽、体育、オイリュトミー（表現舞踊）、手仕事や木工、美術、園芸といった多様な専科教育が行われています。特に芸術系科目に注力しているため、創造性や自己表現を重視した教育が特徴です。さらに、多摩川の周辺など自然環境を活かした校外学習も重視しており、学生たちは国内外での経験を通じて様々な視点を身に付けます。海外のシュタイナー学校との交換留学制度もあり、国際的な視野を広げる機会を提供しています。

学院の構成

東京賢治シュタイナー学校は、教育課程が明確に分けられています。具体的には、1年生から8年生までを小中学部、9年生から12年生までを高等部として区分し、それぞれの年齢に応じた教育が行われます。この学校は公的な学校法人ではないため、国からの支援は受けていません。その運営は主に学費や寄付によって成り立っています。また、学校にはそれに付随する幼児部「たんぽぽこどもの園」や企業主導型の「つめくさ保育園」があり、早期教育から高等教育まで幅広く教育提供を行っています。

このように、東京賢治シュタイナー学校は、教育理念に基づいた独特なアプローチを求める家庭にとって、魅力的な教育環境を提供する機関となっているのです。

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