東京都山岳連盟

東京都山岳連盟について

公益社団法人東京都山岳連盟（通称：都岳連）は、日本国内での登山活動の振興を図るための統括機関であり、公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会（略称：日山協）の加盟団体として、国内で最も大規模な団体の一つとして知られています。本部は東京都千代田区神田に位置し、そこの事務所で運営や様々な会議が行われています。

連盟の目的

都岳連の主な使命は、「登山道義の高揚や都民への安全な登山の啓発、登山に関する研究、指導および普及を進めること」です。また、加盟団体と互いに親睦を深め、支援し連絡を取り合うことで、登山の発展を目指しています。このような活動により、都岳連は日本山岳・スポーツクライミング協会に対しても多くの理事、評議員や委員会メンバーを送り込み、強い影響力を発揮しています。

歴史と加盟団体

都岳連には多くの歴史ある山岳会が加盟しています。例えば、東京アルコウ会や東京野歩路会は大正時代に設立された社会人の登山チームです。また、公的に設立された日本最古の山岳会である公益社団法人日本山岳会もかつては都岳連に加盟していました。現在、日本山岳会は本部としては独立していますが、その後に設立された東京多摩支部が都岳連に加盟し、両者の関係は復活しています。

主な活動内容

登山教室

都岳連では、資格を持つ指導者によって、雪山、クライミング、沢登り、トレッキングの技術普及を目的とした登山教室が数回開催されています。これにより、会員だけでなく一般の登山者にも登山技術が伝授され、多くの人々に参加の機会が提供されています。

日本山岳耐久レース

毎年10月には、「ハセツネ」と呼ばれる日本山岳耐久レースが五日市を拠点に開催されます。このレースは、選手たちが奥多摩の全山を24時間以内に駆け抜けるもので、多くの参加者が集まります。名称はかつて都岳連に所属していた伝説のクライマーに由来しています。

山岳遭難共済制度

都岳連では、2003年から独自の山岳遭難共済制度を導入しました。この制度は、会員の福利厚生の一環として運営され、最近では一般の登山者も加入できる友の会制度も設けられ、より広範な支援を提供しています。

自然保護活動

自然保護活動にも力を入れており、春には奥多摩の御前山でカタクリの花の保護活動を行っています。地元の自然環境を守るため、定期的に水質調査や野生動物に関する調査も行い、登山者の排泄行為やシカの食害に関する影響を研究しています。これらの取り組みは、2003年に「第1回山岳環境賞」を受賞するなど、高く評価されています。

社団法人化の経緯

都岳連は、2006年に社団法人として設立されました。この法人化の動きは、全国の都道府県山岳連盟では初の試みであり、同年12月には設立が正式に認可され、記念イベントも開催されました。この成果により、都岳連は今後も登山活動の振興に一層取り組んでいくことが期待されています。

主要加盟団体

都岳連には、多数の団体が加盟していますが、その中でも特に著名なのがALPINE CLUB TOKYOであり、2022年4月から正式に加盟しています。

外部リンク

• - 公益社団法人東京都山岳連盟
• - 東京都山岳連盟 (@togakuren_koho) - X
• - 東京都山岳連盟 (toukyoutosanngakurennmei) - Facebook

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