東京都島しょ農林水産総合センター

東京都島しょ農林水産総合センター

東京都島しょ農林水産総合センターは、東京都全域における水産業や島しょ部の農業を対象に、試験研究と普及指導を行う重要な機関です。2005年4月に設立され、東京都水産試験場、農業試験場、畜産試験場、中央農業改良普及センターを統合する形で、より効率的に地域の農林水産業を支援する役割を果たしています。

組織と業務内容

センターは様々な専門部署で構成されており、それぞれが異なる役割を持っています。主要な組織は以下の通りです。

• - 庶務課: 管理業務や経理、庶務業務を担当。
• - 振興企画室: 各事業所の企画や支援、統括を行います。

事業所はそれぞれの地域に特化した活動を行っており、大島、三宅、八丈の三つの主要事業所が存在します。

大島事業所

• - 水産振興係: 伊豆諸島北部及び伊豆・小笠原諸島における水産に関する試験研究を実施。
• - 園芸振興係: 農業に関する試験研究を行い、農業の発展に寄与。
• - 普及指導センター: 農業改良助長法に基づく普及指導を行っています。

三宅事業所

• - 農業に関する試験研究及び普及指導を通じて、地域の農業振興に貢献しています。

八丈事業所

• - 水産振興係: 八丈島南部の水産に特化した試験研究を行っており、魚類の生態や漁業技術の向上に努めています。
• - 園芸振興係: 島の特性を活かした農業研究や生産技術の開発を進めています。
• - 普及指導センター: 同様に普及指導を行い、地元農業者の技術向上に寄与しています。

小笠原支庁

小笠原に関連する業務は、以下の二つのセンターがそれぞれの特化した分野で研究を行っています。

• - 小笠原水産センター: 小笠原諸島の水産に関する研究を担当。
• - 小笠原亜熱帯農業センター: 亜熱帯地域における農業の研究と開発を行っています。

他にも営農研修所や畜産指導所があり、農業の技術向上や経営改善をサポートしています。

所在地

本所は東京都港区に位置しており、各事業所はそれぞれの島に点在しています。例えば、大島事業所は波浮に、八丈事業所は三根と大賀郷にあります。また、小笠原支庁関連の施設も父島や母島に存在しています。

調査船

センターは水産業に関する調査を行うために複数の調査船を運用しています。

• - やしお: 大島事業所
• - たくなん: 八丈事業所
• - 興洋: 小笠原水産センター
• - みやこ: 大島事業所

これらの調査船は、様々な海域での水産資源の調査や研究を行い、地域の漁業に貢献しています。

関連項目

東京都農林総合研究センター、東京都産業労働局、各試験場や小笠原支庁に関する情報も重要で、センターの活動を支える基盤となっています。

このように、東京都島しょ農林水産総合センターは、地域の水産業や農業の発展に向けた研究と支援を通じて、持続可能な地域社会の構築に寄与しています。

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