東京都生活文化スポーツ局

東京都生活文化局

東京都生活文化局（とうきょうとせいかつぶんかきょく）は、東京都の知事部局として、都民の生活の質向上と文化の振興に関わる幅広い行政事務を所掌しています。その活動は多岐にわたり、文化芸術活動への支援、健全な消費生活の推進、男女平等参画社会の実現、私立学校への助成など、都民一人ひとりの豊かな暮らしを支えるための多様な施策を展開しています。英語での正式名称は Tokyo Metropolitan Government Bureau of Citizens and Cultural Affairs です。

沿革

当組織の名称と所掌事務は、都政の重点や社会情勢の変化に応じて変遷を重ねてきました。かつては「東京都生活文化スポーツ局」という名称でしたが、2010年7月16日にはスポーツ関連の事業が新設のスポーツ振興局（現オリンピック・パラリンピック準備局）に移管され、名称が「東京都生活文化局」となりました。その後、2022年4月1日には、東京都オリンピック・パラリンピック準備局と東京都都民安全推進本部が統合され、再び「東京都生活文化スポーツ局」に改称されるとともに、広報広聴部門は東京都政策企画局へ移管されました。しかし、組織再編は続き、2025年4月1日には再び「東京都生活文化局」の名称に戻される予定となっています。

組織と主な事業内容

生活文化局は、専門分野ごとに複数の部に分かれて業務を遂行しています。

総務部: 局全体の運営基盤を支える部署です。組織管理、人事、広報、契約、財務（予算・決算）に関する事務を行い、局の事業が円滑に実施されるよう企画・調整を行います。
都民生活部: 都民の日常生活や権利に関わる施策を担当します。公益法人、特定非営利活動法人（NPO）、宗教法人の認証・許認可、地域における国際化の推進、男女平等参画社会の実現に向けた取り組み、旅券（パスポート）の発給事務などを所掌しています。男女平等参画に関する情報提供、相談支援、普及啓発活動も重要な業務です。
消費生活部: 消費者の保護と健全な消費環境の整備を担います。消費生活行政の企画・調整、不適正取引の防止、商品・サービスの表示適正化、製品事故等の危害防止策を実施します。また、消費生活に関する相談対応、情報提供、消費者教育、消費者支援、相談に伴う試験、計量器の検定・検査などを行い、消費者トラブルの未然防止と解決を図ります。
私学部: 東京都内の私立学校および学校法人への支援と指導を行います。私立学校への運営費貸付や助成金の交付、学生への育英資金（奨学金）提供を通じて私学教育を経済的に支援します。さらに、新たな私立学校や学校法人の設置・廃止に関する認可事務を行い、私学教育の質と健全な運営の維持に貢献しています。
* 文化振興部: 東京都の文化芸術の振興と都民への文化提供を推進します。文化振興施策の総合的な企画・推進、東京都江戸東京博物館を含む都立文化施設7館の管理運営、東京都歴史文化財団や東京都交響楽団などの関連団体の指導監督を行います。芸術創造活動や文化活動への支援、都民の日や東京都平和の日といった記念事業、名誉都民の選定なども所掌し、都民の文化的な生活の充実を目指します。

マスコットキャラクター

都民への情報発信や普及啓発のために、複数のマスコットキャラクターが活用されています。消費生活関連の啓発には「くらし博士」「くらし花子」「くらし太郎」「くらし小太郎」が、東京都江戸東京博物館には「ギボちゃん」「犬張子」、江戸東京たてもの園には「えどまる」がいます。

東京都生活文化局は、これらの多様な活動を通じて、都民の暮らしを豊かにし、活力ある社会の実現に貢献しています。

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