東京都立商科短期大学

東京都立商科短期大学（TMC）

東京都立商科短期大学は、1954年から2001年まで東京都昭島市に本部を置いていた公立短期大学です。略称は商短、TMC。

概要

東京都が設置主体となり、昭島市と東京都中央区にキャンパスを構えていました。開学当初は江東区に位置し、商科1学科でスタート。その後、中央区と昭島市にキャンパスを移転し、最終的には昼間部1学科、夜間部2学科の体制となりました。

商学、経営学に特化した教育が特徴で、特に第二部（夜間課程）は3年間の修業年限が設けられていました。夜間課程があったため、勤労学生も多く在籍していました。

1995年度の入学生を最後に学生募集を停止し、2001年に廃止されました。

沿革

1954年2月：文部省より短期大学の設置が認可
1954年4月：江東区深川越中島にて開学（商科、入学定員120名）
1957年4月：商科に第二部（夜間課程）を設置
1969年4月：商科第一部の入学定員を増員、キャンパスを移転
1973年4月：経営学科第二部を増設、商科を商学科に名称変更
1995年4月：学生募集を停止
2001年3月：正式に廃止

教育および研究

商学、経営学に特化した専門教育が行われていました。第二部では3年制のカリキュラムが組まれていました。

学科

商学科
第一部：入学定員220名
第二部：入学定員100名
経営学科第二部：入学定員80名

夜間課程は午後6時に授業が開始され、午後9時に終了するスケジュールで、80分授業が2コマ行われていました。

取得資格

特定の資格取得を必須とする制度はありませんでしたが、公認会計士や税理士試験の合格に向けた支援が行われていました。

附属機関

図書館

研究

大学の研究活動は、以下の論集や研究論叢として発表されていました。

『東京都立商科短期大学論集』
『東京都立商科短期大学研究論叢』
『東京都立商科短期大学経営学科研究論集』

学生生活

部活動・クラブ活動

体育系、文化系ともに活発なクラブ活動が行われていました。

体育系：テニス、軟式野球、バスケットボール、スキー、サッカーなど
文化系：国際文化研究、簿記会計研究、茶道、軽音楽、コンピューター、会計、華道など

学園祭

概ね10月に学園祭が開催されていました。

スポーツ

女子軟式野球部が全国大会に出場するなど、スポーツ活動も盛んでした。

キャンパス

昭島キャンパス：商学科（第一部・第二部）が使用。東京都立立川短期大学とキャンパスを共同で使用していました。
晴海キャンパス：経営学科第二部が使用。

その他

東京都立立川短期大学とはキャンパスを共同で使用する珍しい形態をとっていました。
中国引揚者子女特別入試を実施していました。

関連情報

東京都立立川短期大学
* 首都大学東京（沿革に関連記述あり）

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