東京都立小児総合医療センター

東京都立小児総合医療センター：高度な小児医療を提供する拠点

東京都府中市に位置する東京都立小児総合医療センターは、小児医療に特化した総合病院です。東京都立清瀬小児病院、東京都立八王子小児病院、東京都立梅ヶ丘病院の3病院を統合し、2010年3月1日に開院しました。隣接する東京都立多摩総合医療センターと一体的な運営体制をとることで、高度で包括的な医療サービスの提供を実現しています。

多様な医療機能と充実の設備

本センターは、災害拠点病院、総合周産期母子医療センター、小児救命救急センターの3つの指定を受けています。これにより、地域における災害医療、周産期医療、小児救急医療の中核的な役割を担っています。新生児から思春期までの幅広い年齢層の子供たちに対し、高度な医療技術と充実した設備を用いた質の高い医療を提供しています。専門性の高い医師や看護師、医療技術者らがチームを組み、患者一人ひとりに最適な治療計画を立案し、最善のケアを提供することに尽力しています。

院内学級と教育支援

入院中の児童・生徒の教育を支援するため、院内学級が設置されています。「わかば教室」はからだの専門診療部に入院している児童・生徒、「ひだまり教室」はこころの専門診療部に入院している児童・生徒を対象としています。2012年度からは、隣接する東京都立武蔵台学園の分教室として運営され、教育の継続と円滑な社会復帰を支援しています。これは、病気療養中の子供たちが、学業を中断することなく、安心して治療に専念できるよう配慮した体制です。

統合と発展の歴史

本センター設立以前の各病院の歴史については、それぞれの病院に関する資料を参照ください。2010年4月1日には、東京都立多摩総合医療センターと一体的に総合周産期母子医療センターの指定を受けました。その後、2022年7月1日には、東京都病院経営本部から独立行政法人東京都立病院機構に移行し、新たな体制のもとで運営されています。この移行は、より効率的で質の高い医療提供体制の構築を目指したものです。

アクセス

JR西国分寺駅から徒歩15分、または西国分寺駅、国立駅、国分寺駅、京王線府中駅から京王バス「総合医療センター」下車と、比較的アクセスしやすい立地にあります。

まとめ

東京都立小児総合医療センターは、高度な医療技術と充実した設備、そしてチーム医療を駆使し、地域の小児医療を支える重要な役割を担っています。災害時にも対応できる体制を整え、院内学級による教育支援など、子供たちの健康と成長を多角的にサポートする体制が整えられています。今後も、地域社会のニーズに応えながら、小児医療の発展に貢献していくことが期待されています。

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