東京都立立川国際中等教育学校

東京都立立川国際中等教育学校：小中高一貫教育によるグローバルリーダー育成

東京都立立川国際中等教育学校は、東京都立川市に位置する6年制の公立中高一貫校です。通称「立国」として親しまれ、2008年の開校以来、国際社会で活躍できる人材育成に力を入れています。2022年には附属小学校が開校し、全国で初めて公立の小中高一貫教育を実現しました。

学校概要と特色

本校は、旧東京都立北多摩高等学校を母体として設立されました。都立高校改革の一環として設置された6年制中高一貫校の一つであり、国際教育に特化した学校として、多摩地区における国際教育の中核的な役割を担っています。

生徒募集は、一般枠と海外帰国・在京外国人生徒枠の両方があり、多様な背景を持つ生徒たちが共に学びます。前期課程（中学）と後期課程（高校）は同じ校舎を使用し、一体的な教育環境が整備されています。前期課程では、後期課程と異なる校則がいくつか存在します。例えば、自転車通学は後期課程のみ許可されています。

学校行事としては、「体育祭」「紫翠祭」「合唱祭」の三祭があり、生徒たちの活気あふれる活動が特徴です。また、水曜日は前期課程の生徒は4時間授業で給食があります。

教育目標と理念

立川国際中等教育学校の教育目標は、「国際社会に貢献できるリーダーとなるために必要な学業を修め、人格を陶冶する」ことです。この目標を達成するために、以下の3つの教育理念を掲げています。

1. 立志の精神: 自ら志を立て、未来を切り開く力を育成します。
2. 共生への行動: 自己の考えを明確に表現し、異なる文化を理解し尊重する能力を養います。
3. 感動の共有: 生徒の主体性を重んじ、達成感と連帯感を育む教育を実践します。

校章と校歌

校章は、母体校である北多摩高等学校の校章を継承し、地球を鳥の羽で囲んだデザインとなっています。「国際社会に貢献できるリーダーとして世界に羽ばたく」ことを象徴しています。校歌は、母体校と同じものを引き継いでいます。

入試と生徒募集

1学年160名（40名×4クラス）の募集定員があります。一般枠は男女各65名、海外帰国・在京外国人生徒枠は男女問わず30名です。

一般枠の入学者選抜は、適性検査Ⅰ・Ⅱと小学校からの報告書を総合的に評価します。適性検査Ⅰは国語力を重視した独自問題、適性検査Ⅱは都共通問題です。海外帰国・在京外国人生徒枠は、作文と面接で選抜します。

アクセス

JR立川駅、多摩都市モノレール立川北駅、立川南駅から徒歩20分程度の距離に位置しています。西国立駅からも徒歩圏内です。立川駅からのバスも利用可能です。後期課程の生徒は条件付きで自転車通学が認められています。

小中高一貫教育の取り組み

附属小学校の開校により、小中高一貫教育が実現しました。小学校の通学区域は立川市の一部地域に限定されていますが、中高は都内全域からの生徒を受け入れています。小学校の校舎は、以前中高の運動場として使われていた場所に新築されました。

まとめ

東京都立立川国際中等教育学校は、国際社会で活躍できる人材育成を目指し、充実した教育環境と活気ある学校生活を提供しています。小中高一貫教育体制の確立により、より一層の教育効果が期待されます。

もう一度検索