東京都財務局

東京都財務局

東京都財務局（とうきょうとざいむきょく）は、東京都の財政運営の要となる知事部局です。都の予算編成・執行監理、公有財産の取得・管理・処分、多様な契約事務、そして都庁舎を含む公共施設の維持管理・工事に関する業務など、その役割は広範にわたります。都政を支える重要な組織として、政策企画局や総務局と並んで「官房系」の局に位置づけられています。

財務局は、専門的な役割に応じて以下の部署に分かれています。

各部署の主な役割

経理部

経理部は、都の予算執行や決算といった会計事務を担います。また、工事や物品購入など、都が行う様々な契約に関する制度運用や、電子調達システムの管理を行います。都の公用車管理や、契約内容の履行を確認する検査業務も担当します。

主計部

主計部は、東京都の財政全体の計画と管理を司ります。都議会との連携のもと、年間予算案の編成を取りまとめ、予算の執行監督を行います。都の財政状況分析や将来計画の策定、財政に関する調査・報告も行います。都債の発行や宝くじ事業、民間資金活用調整なども担当しています。

財産運用部

財産運用部は、都が所有する土地、建物、有価証券といった公有財産の有効活用と適正な管理を目的としています。これらの財産に関する保険手続き、有価証券の管理・売却、公共事業に必要な土地の取得などを担当します。都の財産を貸し付けた際の賃料徴収や、各部署が管理する財産の活用支援も行います。加えて、土地や建物の評価額算定、地価公示、測量、公共用地の境界確定といった専門業務も行います。

建築保全部

建築保全部は、都の施設（庁舎など）に関する工事や改修プロジェクトを技術的に支援し、推進します。工事の進捗管理や関係部署との連絡調整、施設の整備計画調整や保全計画策定を行います。都庁舎の維持管理は特に重要で、建物の保全計画実施、増改築、修繕、設備の運営・保守管理を行います。工事における設計や監督業務、建築技術の標準化、工事コスト管理なども担当しています。

これらの活動を通じて、東京都財務局は都民生活を支える財政運営と資産管理の健全性を確保しています。

関連情報として、東京都競馬株式会社や株式会社セントラルプラザといった関連団体、東京都庁、東京都庁舎、東京再生都債といった項目が挙げられます。

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