東京都道211号若郷新島港線

東京都道211号若郷新島港線について

東京都道211号若郷新島港線は、新島村の若郷地区から本村地区へと至る、島内における重要な一般都道です。一般には「新島本道」という通称で親しまれています。

歴史

この道路の建設は、1961年（昭和36年）に「ミサイル道路」建設案が可決されたことに端を発します。当時、新島本村が国のミサイル試射場建設計画を受け入れた見返りとして、陸上自衛隊102建設大隊によって整備が進められました。

建設当初のルートは、吹上げ坂や宮塚山の東側、羽伏港近くの断崖上を通るものでした。しかし、1990年（平成2年）に全長739mの新島トンネルが開通したことで、羽伏港付近はトンネルで通過する形へと変わりました。

さらに、2000年（平成12年）には、崩落事故が発生し、吹上げ坂付近が通行不能となりました。その対策として、宮塚山を貫く形で平成新島トンネルが建設されることになったのです。

平成新島トンネル

2000年7月15日に発生した伊豆諸島北部群発地震により、宮塚山の斜面が崩落したことが、平成新島トンネル建設の直接的なきっかけとなりました。

2003年11月に開通したこのトンネルは、全長2878mにも及びます。特徴として、歩行者と軽車両の通行が禁止されている点が挙げられます。このため、本村と若郷の間を徒歩や自転車で移動することは事実上不可能となり、移動にはレンタカーか村営のふれあいバスを利用する必要があります。

なお、新島トンネルがある旧道は現在廃道化されており、施錠されているため通行はできません。

地理

この道路が通過する自治体は、東京都新島村のみです。

脚注

特になし

関連項目

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