東京都道405号外濠環状線

東京都道405号外濠環状線：皇居外濠を巡る主要道路

東京都道405号外濠環状線は、東京の中心地を環状に巡る重要な道路です。通称は「外堀通り」として広く知られており、皇居（旧江戸城）の外濠に沿って延びていることから、その名が付けられました。

概要: 本線は東京都港区新橋一丁目を起点、同区新橋二丁目を終点とする全長約12.375kmの環状道路です。しかし、中央通りとの重複区間を避けるため、完全な円形ではなく、わずかに歪んだ形状をしています。また、その一部区間は環状2号線の一部として整備されており、特に東新橋一丁目から虎ノ門二丁目にかけての支線と、虎ノ門から昌平橋交差点までの本線区間は環状2号線に含まれます。

路線データ: 起点である新橋一丁目は国道15号および東京都道316号日本橋芝浦大森線と交差し、終点の新橋二丁目は国道15号と東京都道481号新橋日の出ふ頭線と接続しています。新橋駅銀座口前交差点から新橋駅前交差点間を除く全線に「外堀通り」の通称が付けられていますが、「外堀通り」としての起点と終点は、東京都中央区八重洲二丁目（八重洲中央口前交差点）となります。

支線は、赤坂一丁目交差点（本線との交点）を起点とし、東新橋一丁目交差点を終点とする路線です。この支線は、2014年3月29日に開通した環状2号線の一部であり、地下トンネル区間と地上街路の両方を含んでいます。2010年と2011年には、この路線の道路区域に編入されました。支線全線は「環二通り」と呼ばれ、東京都道301号白山祝田田町線交点以東の地上部は「新虎通り」という通称も持っています。さらに、新橋駅汐留口交通広場も東京都道405号外濠環状線の支線として指定されています。

路線状況: 道路の幅員は区間によって異なります。文京区湯島付近の聖橋アンダーパスから外神田二丁目交差点間、そして新橋駅銀座口前交差点から新橋駅前交差点間は、片側一車線の対面通行です。一方、鎌倉橋交差点から竜閑橋交差点間は内回り方向への一方通行となっています。その他の区間は、片側2～3車線と比較的広くなっています。

重複区間: 外濠環状線は、他の主要道路と重複する区間が存在します。具体的には、東京都道414号四谷角筈線と四谷中学校前交差点から四谷見附交差点間、東京都道302号新宿両国線と市谷八幡町交差点から市谷見附交差点間で重複しています。

地理: 外濠環状線は、東京都の港区、新宿区、文京区、千代田区、中央区を通過します。これらの地域には、官公庁、商業施設、住宅地など様々な用途の土地が広がっています。

交差する主な道路: 環状道路であるため、起点から終点に向かって時計回りに多くの道路と交差します。これらの交差点は、交通の要衝として機能し、東京の交通ネットワークを支えています。

まとめ: 東京都道405号外濠環状線は、東京の重要な交通インフラとして、歴史的な建造物や近代的な高層ビルが立ち並ぶ地域を結び、経済活動や日常生活を支えています。その環状の路線は、東京の街の構造を理解する上で重要な役割を果たしています。将来的にも、東京の都市開発において重要な位置を占め続けることでしょう。

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