東京電機大学工学部第二部

東京電機大学工学部第二部

東京電機大学工学部第二部は、昭和27年（1952年）に創設された、働きながら学びたいというニーズに応えるための夜間学部です。日中に仕事やアルバイト、あるいはその他の活動に従事している方々を主な対象としており、東京都足立区に位置する東京千住キャンパスを拠点に教育が行われています。

学習スタイルと期間

この学部での学習は、主に平日の夕方から夜間にかけて（18時10分から21時20分まで）行われます。また、土曜日にも昼間の時間帯（10時40分から19時40分まで）に授業が開講されており、これらの時間割を履修することで、昼間の時間を有効活用しつつ、標準的な4年間での卒業を目指すことが可能です。これにより、無理なく学業と仕事やプライベートを両立させることができます。

教育内容とカリキュラム

工学部第二部で提供される教育内容は、昼間に設置されている工学部と比較しても遜色ない質の高いものです。工学の基礎から応用まで、幅広い分野にわたる多数の科目が用意されており、学生は自身の関心やキャリアプランに合わせて自由に選択し、専門知識を深めることができます。主要な科目はもちろん、最先端の技術に関する科目まで網羅されており、実践的なスキルと理論的知識のバランスを重視した学習が展開されます。

特に、企業等に勤務する社会人を対象とした「社会人課程」（実践知重点課程）が設けられている点は特徴的です。この課程では、工学の基礎から応用までを幅広く、かつ実務に直結する形で学ぶことができるカリキュラムが提供されており、社会人としてのキャリアアップを目指す方にとって、非常に有益な機会となっています。

学費と経済的支援

学費については、学生がその学期に履修を申告した単位数に基づいて金額が決定される変動制が採用されています。このシステムにより、自身の学習計画や経済状況に合わせて、柔軟に学費の負担を調整することが可能です。

進路の選択肢：転部制度

工学部第二部の学生には、将来的に昼間の学部に移るという選択肢も用意されています。定められた転学部試験を受験し、それぞれの学部・学科・学系が設定する基準を満たせば、昼間の課程へ転部することが可能です。これは、入学後の学習進度や将来の目標の変化に応じて、より幅広い学びの環境を選択できる機会を提供しています。

沿革

本学部の歴史は、以下のような流れを経て現在に至ります。

• - 1952年（昭和27年）：工学部第二部が開設され、同時に電気工学科が設置される。
• - 1961年（昭和36年）：電気通信工学科が新たに設置される。
• - 1993年（平成05年）：電気通信工学科の名称が情報通信工学科に変更される。
• - 2008年（平成20年）：従来の電気工学科と電子工学科が再編成され、電気電子工学科として設置される。

組織

現在、工学部第二部には以下の3つの学科が設置されています。

• - 電気電子工学科
• - 機械工学科
• - 情報通信工学科

これらの学科において、各分野の専門家による質の高い教育と研究活動が行われています。

東京電機大学工学部第二部は、夜間学部や夜学という形態を通じて、多様な背景を持つ人々に工学を学ぶ機会を提供し続けています。昼間の時間を活用しつつ、将来に繋がる専門知識やスキルを習得したいと考える人々にとって、魅力的な学びの場であると言えるでしょう。

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