東京電機大学未来科学部・大学院未来科学研究科

東京電機大学未来科学部（とうきょうでんきだいがくみらいかがくぶ）は、2007年に東京電機大学の工学部から一部学科が分離・改編されて設立された学部です。同じく大学院未来科学研究科（とうきょうでんきだいがくだいがくいんみらいかがくけんきゅうか）も設けられており、両者は東京都足立区にある東京千住キャンパス（100周年記念キャンパス）に位置しています。

現代社会は、多様な技術や専門知識が複雑に連携し合うことで機能しています。このような状況において、技術の最前線で活躍するためには、自身の専門分野を深く掘り下げることに加えて、幅広い異分野の知識や視点を持つことが極めて重要であると東京電機大学は考えています。未来科学部では、この考えに基づき、人間を中心とした視点で快適な生活空間を設計・実現できる能力を育む教育課程を構築しています。

学部には、「建築」「情報メディア」「ロボット・メカトロニクス」の三つの学科が設置されています。これらの学科は、それぞれ独立した専門分野を持ちながらも、相互に連携・協働することで、未来の生活空間創造に貢献できる人材を育成することを目指しています。

大学院未来科学研究科の修士課程には、「建築学」「情報メディア学」「ロボット・メカトロニクス学」の三つの専攻があります。大学院では、学部での学びをさらに深め、各分野の高度な専門性を追求すると同時に、分野を横断する学際的な研究環境を提供しています。具体的には、生活空間そのものを形作る「建築学」、その空間に利便性や多様な知識をもたらす「情報メディア学」、そして生活の質を高め、空間を活性化する「ロボット・メカトロニクス学」というように、それぞれの専攻が持つ知を結集することで、より豊かで快適な未来社会の実現に寄与する技術開発や研究を進めています。

未来科学部および未来科学研究科は、大学が掲げる「高度専門職技術者の育成」という目標に沿って、学部と大学院が密接に連携した一貫性のある教育体制を構築しています。これにより、未来社会が求める新たな技術やサービスを生み出すことができる高度な専門知識と幅広い視野を持つ人材を育成することを目指しています。

沿革としては、2007年（平成19年）に工学部第一部が改編され、未来科学部（建築学科、情報メディア学科、ロボット・メカトロニクス学科）が誕生しました。その後、2009年（平成21年）には大学院未来科学研究科修士課程（建築学、情報メディア学、ロボット・メカトロニクス学専攻）が開設されています。また、2015年には大学院未来科学研究科において、国際化サイバーセキュリティ学特別コース（CySec）という履修証明プログラムが開講されるなど、社会の変化に対応した教育プログラムの開発も行われています。

未来科学部および未来科学研究科は、工学部、工学部第二部、システムデザイン工学部、大学院先端科学技術研究科といった他の学部・研究科と共に、東京千住キャンパスを拠点として教育・研究活動を展開しています。

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