東伏見公園

東伏見公園

東伏見公園は、東京都西東京市にある都立公園です。2013年に開園した比較的新しい公園で、その広さは13.7ヘクタールに及びます。公園は、東伏見駅と西武柳沢駅の中間に位置し、伏見通り（調布保谷線）や石神井川に沿って広がっています。

公園の概要

公園周辺は、東伏見稲荷神社や石神井川といった史跡や自然環境に恵まれています。また、都営伏見二丁目住宅の緑地や東伏見緑道公園とも隣接しており、石神井川沿いの遊歩道を通じて下野谷遺跡公園や武蔵関公園へと繋がっています。

公園全体が高台にあるため、見晴らしが非常に良く、開放感があります。園内には、ボール遊びができる多目的広場や、西武新宿線を跨ぐ陸橋（千駄山ふれあい歩道橋）があります。この歩道橋は夜にはライトアップされ、美しい景観を楽しむことができます。また、富士山を望める丘や、全長約40mのローラー滑り台は、公園の目玉となっています。その他、子供向けの遊具や大人向けの健康遊具も設置されており、幅広い年齢層が楽しめるようになっています。

災害時には、地域の活動拠点としての役割も想定されていますが、2019年時点では、マンホールトイレや災害備蓄倉庫などの専用設備はまだ整備されていません。

かつてこの場所には、都営住宅「千駄山住宅」があり、その名残としてバス停の名前にもその名が残っています。住宅撤去後は「千駄山広場」として、地域住民のボランティアによって整備されていました。

公園区域に含まれる石神井川は、河岸が緩やかに整備され、親水広場として利用されています。これにより、東伏見石神井川緑地（遊歩道）を通じて武蔵関公園までアクセスできるようになりました。

主な施設

多目的広場: ボール遊びなどができる広場。
デッキ: 電車の通過を間近で見られる場所。
東屋: 休憩できる東屋。
丘とローラー滑り台: 園内最高部の丘と全長約40mのローラー滑り台。
遊具: 子供向け遊具と大人向け健康遊具。
千駄山ふれあい歩道橋: 西武新宿線を跨ぐ歩道橋。
石神井川親水広場: 川遊びができる親水広場。
富士山の眺望スポット: 園内各所から富士山が望めます。

東伏見稲荷神社と杜

東伏見公園は、東伏見のシンボルとも言える東伏見稲荷神社に隣接しています。整備計画では、神社と一体化する形で森林が整備され、神社の杜と一体となるような景観を目指しています。植樹は既に完了しており、自然豊かな環境が形成されています。

歴史

江戸時代には、石神井川流域の低湿地で葦が豊富に取れたことから、この一帯は「千駄山」と呼ばれていました。1929年には、京都の伏見稲荷神社から分霊され、東伏見稲荷神社が創建されました。以降、この地域は東伏見と呼ばれるようになりました。

1941年には、武蔵野都市計画公園として都市計画決定されましたが、その後、都営住宅の建設や都市開発により、公園計画は一時中断しました。1985年に街区公園として東伏見第一公園が開設され、その後、郷土資料館建設構想の浮上や断念を経て、1991年に東伏見公園として再決定されました。

1996年には、都営住宅跡地が広域避難場所として整備され、2001年には東京都公園審議会が東伏見公園の整備計画を答申しました。その後、段階的に公園整備が進められ、2013年に一部開園、2015年には優先整備区域の一部が開園しました。

交通アクセス

鉄道: 西武新宿線 東伏見駅、西武柳沢駅
バス: 西武バス 千駄山住宅バス停

隣接施設

東伏見稲荷神社
西東京市立東伏見小学校
西東京東伏見トンネル
東伏見交差点
早稲田大学東伏見キャンパス
武蔵関公園
* 下野谷遺跡公園

東伏見公園は、地域住民の憩いの場として、また災害時の避難場所として、重要な役割を担っています。自然と歴史が共存するこの公園で、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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