東名阪ネット6

東名阪ネット6（とうめいはん ネットシックス）

概要

東名阪ネット6は、関東、東海、近畿地域の独立放送局6社によって構成される共同制作機構です。2007年4月に設立されたこの機構は、各地方の放送局が連携し、より多様なコンテンツを制作・放送することを目指しています。略称として「ネット6」や「N6」が使われています。

これ以前、関東地域ではテレビ埼玉、千葉テレビ放送、テレビ神奈川の3局が首都圏でトライアングルを形成し、近畿地域ではサンテレビジョンとKBS京都が三都ネットを形成していました。これらの局は初めから共同制作と相互供給を行っており、今回はその枠組みに東海地方の三重テレビ放送が加わる形で、東名阪三地域の独立UHF局を結ぶネットワークが強化されました。

この機構の主な目的は、キー局中心の既存ネットワークに劣らない製作体制を確立し、将来的にはテレビ東京系列に次ぐ6番目の系列の確立を視野に入れることです。設立当初から、各局は共同で番組制作のための委員会を設け、スタッフを集めてソフト開発に取り組んできました。

主要番組

2007年4月から始まったクイズ番組『カルチャーSHOwQ〜21世紀テレビ検定〜』は、ネット6による最初の6局同時放送を実施した代表的な番組です。この番組の制作者は、参加各局から均等に制作費と収入を分担しています。その後も『走る男』シリーズや動物ドラマシリーズなど、様々な共同制作番組が生まれました。その後の発展として、2009年4月に放送された『走る男II』からは、日本BS放送が制作に加わるようになりました。

2013年3月まで、少なくとも一つ以上の共同制作番組が存在したものの、2013年4月から9月には「東名阪ネット6」として制作した番組が皆無となり、その後も空白期間が続く事態が生じました。また、設立時の公式サイトも消滅し、参加局の中には制作から外れる局も出てきました。

現在の状況

現在では、6局による共同制作・放送が減少し、各局が個別に番組制作委員会に関与するケースが増えています。この傾向は、かつての共同制作の流れとは対照的であり、特に関東と近畿の局がそれぞれ独自に制作に関わることが一般的となっています。

たとえば、最近放送された『戦国鍋TV』では、KBS京都や三重テレビは一切関与していないなど、番組ごとの制作状況は多様性を帯びています。

参加局

東名阪ネット6には以下の6つの局が参加しており、それぞれが異なる地域を対象としています。

• - テレビ埼玉 (テレ玉)
• - 千葉テレビ放送 (チバテレ)
• - テレビ神奈川 (tvk)
• - 三重テレビ放送 (MTV)
• - 京都放送 (KBS京都)
• - サンテレビジョン (SUN-TV)

これらの局はそれぞれ、埼玉、千葉、神奈川、三重、京都、兵庫と、様々な地域を代表しています。

視聴可能地域

参加している各局は、府県域放送として、各地域の視聴者に向けたプログラムを提供しています。特に、3大都市圏（首都圏、中京圏、近畿圏）を中心において、日本国内の多くの視聴者にアクセス可能なため、約47%の日本人口がその放送エリアに含まれています。

未来視

この共同制作機構は、今後も独立UHF局同士の連携を強化し、新たなコンテンツの創出を図っていく予定ですが、制作が他局の影響を受けにくい体制の構築も重要な課題となるでしょう。これからの展開に、大いに期待が寄せられています。

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