東堤湾畔

東堤湾畔（トンチョンクレセント、英語名：Tung Chung Crescent）は、香港新界の大嶼山、東涌地区慶東街1号に位置する、大規模な住宅複合施設です。香港鉄路（現在の香港MTR）、恒基兆業地産、新世界発展、太古地産、恒隆地産、新鴻基地産の6社が共同で開発に携わり、1999年8月から12月にかけて竣工しました。初期の販売価格は平均して1平方フィートあたり3,138香港ドルでした。

この複合施設は、8棟の住宅棟（ただし、第4棟は建設されていません）で構成され、各棟は29階から43階建てと高層です。合計で2,158戸の住戸があり、駐車場は507台分が用意されています。居住者向けの施設として、80,000平方フィートの広大なクラブハウス、円形広場（15平方フィート）、そして緑豊かな庭園があります。

クラブハウスは2層構造で、充実した設備が整っています。屋外には、プール、ジャグジー、テニスコート、バスケットボールコートが設置されています。屋内には、多目的運動場、フィットネスジム、子供用の遊具施設があり、居住者の様々なニーズに応えています。クラブハウスは、住居者間の交流を深める場としても活用されています。

東堤湾畔の周辺には、MTR東涌駅や昂坪360の駅があり、公共交通機関へのアクセスが非常に便利です。また、バス停留所も近くにあり、香港各地への移動が容易です。さらに、東涌郵便局、東涌遊泳池、大型ショッピングセンターの東薈城といった生活に必要な施設が徒歩圏内にあり、非常に便利な立地と言えるでしょう。

東堤湾畔の設計は、呉享洪建築士有限公司が担当しました。その優れたデザインは、1999年の香港建築士学会で銀メダルを受賞するなど、専門家からも高く評価されています。建物外観だけでなく、居住空間の快適性や機能性にも配慮されており、質の高い住環境を提供しています。

この複合施設は、香港での快適な都市生活を求める人々にとって、魅力的な選択肢の一つです。交通の利便性、充実した施設、洗練されたデザインが融合し、高い居住性を提供しています。周辺施設も充実しており、生活に必要なものが揃うため、住みやすい環境が整っていると言えるでしょう。東涌地区の中でも、ランドマーク的な存在として知られています。

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