東大通 (新潟市)

東大通（ひがしおおどおり）

新潟県新潟市中央区に位置する町字であり、現在の行政地名としては東大通一丁目および東大通二丁目から構成される。郵便番号は950-0087。新潟市の主要な玄関口である新潟駅の至近に位置し、駅周辺のにぎわいを形成する商業・ビジネスエリアとして知られている。住居表示は実施済みである。

地理

東大通は、新潟市中央区の北東部に位置する。周囲を複数の町字に囲まれており、北側は万代、東側は明石および東万代町、南側は花園、西側は弁天とそれぞれ隣接している。新潟駅の北口側にあたり、駅と萬代橋方面を結ぶ主要なアクセスルート上に展開している。

歴史

町名の成立は1960年（昭和35年）に実施された住居表示に伴うものである。それ以前は、現在の東大通を含む一帯は流作場（りゅうさくば）の一部であった。住居表示の施行により流作場から分離独立する形で「東大通」という町名が誕生した。その後、1971年（昭和46年）には、隣接していた旧町域の一部である萬代町が当区域に編入され、萬代町は廃止されている。行政区の設置に伴い、2007年（平成19年）4月1日に新潟市が政令指定都市へ移行すると、東大通は同市中央区の町丁となった。

交通

当町域には、新潟駅前と萬代橋方面を結ぶ新潟県道33号新潟停車場線および国道7号（重複区間）の一部である「東大通」が縦貫している。この道路は「萬代橋通り」とも呼ばれ、新潟市の中心市街地における主要な大通りの一つである。また、町域の南東側では、国道7号の別ルートである「明石通」も一部通過しており、幹線道路網の結節点に近い交通の要衝となっている。これらの道路は、駅へのアクセスはもちろん、市内各方面や近隣都市への重要な交通路としての役割を果たしている。

地域内の施設

東大通の町域内には、駅周辺という立地特性を反映し、様々な種類の施設が密集している。オフィスビル、商業施設、公共機関、宿泊施設などが多く立地しており、昼夜を問わず多くの人々が行き交う活気ある地域である。

一丁目

一丁目には、多くの企業が入居するオフィスビルや商業ビルが集中している。主な建物としては、マルタケビル、INPEX新潟ビルディングおよびINPEX東日本鉱業所本部、明治安田生命新潟駅前ビル、三井生命新潟ビルなどが見られる。金融機関では、三井住友銀行の新潟駅前出張所（ATM）がある。商業施設や文化施設としては、かつて三越・ブラザー共同ビルだった第五マルカビルや第3マルカビル、北越第一ビル、阪急交通社新潟支店、北陸ビル、敦井美術館などがある。また、アニメやコミック関連の店舗が多く集まるビルもあり、アニメイト新潟店、メロンブックス新潟店、らしんばん新潟店などが立地し、若者を中心に人気を集めている。医療・福祉関連では萬代医療福祉ビルがあり、宿泊施設としてはホテルサンルート新潟が営業している。

二丁目

二丁目も、一丁目と同様にオフィスビルや商業施設が多く立地するエリアである。KDX新潟ビル、東大通野村ビル、日本生命新潟ビル、新潟パナソニックビル、ジブラルタ生命新潟ビル、だいし海上ビルといったオフィスビルが立ち並ぶ。公共機関としては、新潟中央郵便局が所在し、郵便事業新潟支店やゆうちょ銀行新潟店も併設されており、地域の郵便・貯金業務の中心となっている。金融機関では、第四北越銀行の新潟駅前支店が立地する。その他、新潟ダイハツの店舗や、ホテルリッチ新潟などの宿泊施設、インターネットカフェである自遊空間新潟駅前店など、多様な施設が見られる。

これらの施設群は、新潟駅を利用する人々や、駅周辺で働く人々、そして地域住民の生活を支える重要な拠点となっている。東大通は、単なる交通路の名称にとどまらず、新潟市の顔とも言える活気あふれる都市空間を形成している。

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